SpaceXは、今週行われる打ち上げリハーサルと規制当局の承認待ちを経て、完全に組み立てられた同社の大型ロケット「Starship」を、最初の軌道飛行テストのために打ち上げる準備が整ったと発表した。現在、SpaceXのCEOであるElon Musk氏は、打ち上げの準備が整ったことを認め、「4月の第3週の終わり近くがトレンド」と、ツイートしている。
具体的な打ち上げ日については言及していないが、4月20日についてほのめかす発言があることから、その可能性は高そうだ。
ただし、SpaceXは、米国連邦航空局の軌道上発射許可証が発光されるのを待っている状況であり、それによっては後ろ倒しになるだろう。
Starshipは、月、火星、そしてその先に人や貨物を運ぶための手段として、SpaceXによって開発された超巨大ロケットだ。大きなだけではなく、このロケットは完全に再利用できるように設計されており、宇宙飛行の革命をもたらすとMusk氏は確信している。
Starshipのスーパーヘビー第1段には、SpaceXの新型エンジン「Raptor」が33基搭載され、Starshipと呼ばれる上段の宇宙船には、6基のRaptorが搭載されている。この33基の第1段エンジンは、打ち上げ時に約1,650万ポンド(7,484トン)の推力を発生し、史上最も強力なロケットとなる予定だ。
現在の記録は、NASAのスペースローンチシステム(SLS)メガロケットが保持しており、リフトオフ時に約880万ポンド(3,991トン)の推力を発生させる。SLSは2022年11月にデビューし、NASAの月探査機「Artemis 1」で初めて打ち上げられた。
Starshipは、完全に積み上げると高さ120メートルになり、これまでに作られた中で最も大きなロケットでもある。しかし、Musk氏は最近、これがさらに大きくなることを明らかにしている。
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