SONYは、スマートフォン「Xperia」シリーズの最新フラグシップモデル「Xperia 1 IV」を発表した。
SONY : Xperia 1 IV
- SONYが同社フラグシップスマートフォン「Xperia 1 IV」を発表
- Xperia 1 IVは世界初の望遠光学ズームレンズを搭載
- その他、動画配信関連機能が大幅強化されている
Xperia 1 IIIからの着実な進化
Xperia 1 IIIからデザインの大きな刷新はないが、背面ガラスと側面のメタルフレームは従来よりもフラットな接合処理がなされており、より手に馴染む形だ。ガラスにはこれまで同様に米国Corning社製強化ガラス「Gorilla Glass Victus」を採用し、背面ガラスがフロストガラスである点も変わりない。だが、Xperia 1 IVは、前モデルよりも大きなバッテリーと優れた望遠カメラを備えている。
カメラ性能
これまでも評判の高かった望遠カメラは、従来は70mmと105mm(いずれも35mm換算)を切り替えて利用できる可変式のレンズを採用していたが、今回Xperia 1 IVでは85〜125mm相当の焦点距離を自由に切り替えて調整できる光学ズームレンズを搭載した。望遠光学式ズームレンズを搭載するスマートフォンはこれが世界初とのことだ。これにより、85mm-125mmの全域で、デジタルズームではない、光学ズームを利用することが出来る様になった。
その他のカメラは、超広角レンズが16mm/F2.2、広角レンズが24mm/F1.7と、Xperia 1 IIIと同じスペックだ。広角レンズと望遠光学式ズームレンズには光学式手ブレ補正機構も搭載する。望遠レンズを含め全レンズがZEISS製レンズで、T*コーティングが施される。
また、イメージセンサーは、超広角レンズが1/2.5型1,200万画素、広角レンズが1/1.7型1,200万画素、望遠レンズが1/3.5型1,200万画素のセンサーとなっている。全てのセンサーで120fpsの高速読み出しに対応しており、全レンズでリアルタイム瞳AFやオブジェクトトラッキング、秒間20コマのHDR対応AF/AE追従連写、4K/120fps 5倍スローモーション撮影、ハイフレームレート動画撮影などの機能が利用可能となっている。
合わせて、動画撮影機能も強化されている。全レンズ重ね合わせ処理によって、より広いダイナミックレンジでの動画撮影や、望遠レンズでの動画撮影時の「FlawlessEye」対応の光学式手ブレ補正機構「Optical Steady Shot」への対応、動画撮影時の16mmから375mmのシームレスズームなどが行なえるようになっている。なお静止画撮影時にはシームレスズームは行なえず、従来同様にレンズごとのズーム操作となる。
インカメラは、従来よりも大型の1/2.9型1,200万画素センサーを採用。感度が向上するとともに、インカメラでも4K HDR動画の撮影が可能となっている。
さらに、動画撮影アプリとして、Xperia PRO-Iより搭載されている「Videography Pro」を追加。Videography Pro自体もバージョンアップしており、新たにストリーミングモードが用意されている。これにより、Videography ProからYouTubeへ直接ライブ配信することが可能となった。専用Bluetoothグリップを利用すれば、長時間の撮影が可能となる「撮影持続モード」が利用可能となり、長時間のライブ配信にも対応。
さらに、外部モニター機能経由でのライブ配信も可能で、外部カメラを利用したライブ配信も行なえる。このほか、アクセサリーの外部モニター「Vlog monitor」の利用にも対応し、背面カメラを利用した自撮りやライブ配信も行なえる。
後述するゲーム実況関連と合わせて、動画配信機能が強化された形だ。
ゲーム関連機能
ゲーム関連機能では、ゲーム向けアプリ「ゲームエンハンサー」にストリーミングモードが新たに用意された。これにより、ゲームプレイのライブ配信が可能となっている。ライブ配信時には、視聴者のコメントをオーバーレイ表示させながらゲームをプレイしたり、配信時の画面レイアウトの簡易的なカスタマイズも可能だ。さらに、より本格的な配信者向けの機能として、1 IVから直接配信者の声とゲーム音をPCに転送できる機能も用意。その場合、配信者の音声とゲーム音をミキシングして1チャンネルで転送するだけでなく、別々のチャンネルで転送することも可能となっている。
その他スペック
Xperia 1 IVは、現在Qualcommの主力モバイルチップセットであるSnapdragon 8 Gen 1を搭載している。RAMは12GBとなり、ストレージは256GBもしくは512GBとなっている。
5GはSub-6対応と、Sub-6/ミリ波対応の2モデルを用意。SIMは、Nano SIMに加えてeSIMにも対応する。
搭載バッテリーは5,000mAhとなり、前モデルに比べて500mAhの増加となっている。また、最適化により3年間はバッテリーが劣化しにくいとのことだ。有線による充電では30分で約50%まで充電出来るとしている。Qi規格によるワイヤレス充電やおすそわけ充電にも対応だ。
防水・防塵性能はIP65/68準拠。国内モデルはおサイフケータイをサポートしている。
ディスプレイはアスペクト比21:9の6.5型有機ELパネルを採用。リフレッシュレートは最大120Hzに対応。また、前モデルよりも50%輝度が向上しているという。視聴環境やコンテンツに応じてフレームごとに解析を行ない、輝度のトーンカーブを最適化し、HDRコンテンツの視認性を向上させる「リアルタイムHDRドライブ」の搭載に加えて、240Hzのタッチサンプリングレートもとのことだ。
物理ボタンは、指紋認証センサー一体型電源ボタン、ボリュームボタン、シャッターボタンが配置される。これまで搭載されていたGoogleアシスタントボタンは廃止された。
サイズは71×165×8.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量はSub-6対応モデルが185g、Sub-6/ミリ波対応モデルが187gとなる。
Xperia 1 IVの主なスペック | |
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SoC | Snaodragon 8 Gen1 |
メモリ | 12GB |
内蔵ストレージ | 256GBまたは512GB |
外部ストレージ | microSD |
ディスプレイ | 6.5型有機EL、4K(1,640×3,840ドット)、アスペクト比21:9 HDR、リフレッシュレート最大120Hz |
リアカメラ | 超広角:16mm/F2.2、1/2.5型1,200万画素 広角:24mm/F1.7、光学式手ブレ補正、1/1.7型1,200万画素 望遠:85-125mm/F2.3-2.8 光学式ズーム、光学手ブレ補正、1/3.5型1,200万画素 全センサー120fps高速読み出し対応 |
フロントカメラ | 1/2.9型1,200万画素、4K HDR動画撮影対応 |
5Gネットワーク | Sub-6/ミリ波(対応モデルのみ) |
対応SIM | Nano SIM+eSIM(地域によって異なる) |
オーディオ | フロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」(低域音圧向上)、3.5mmオーディオジャック DSEE Ultimate/360 Reality Audio/360 Reality Audio Upmix/Music Pro |
防水・防塵 | IP65/68 |
生体認証機能 | 電源ボタン一体型指紋センサー |
外部ポート | USB Type-C、3.5mmオーディオジャック |
バッテリ容量 | 5,000mAh |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 71×165×8.2mm |
重量 | Sub-6対応モデル:185g、Sub-6/ミリ波対応モデル:187g |
カラー | ブラック、アイスホワイト、パープル |
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