Sonyは、6つの小さなセンサーを使って動作データを記録するポータブルなモーションキャプチャシステム「mocopi」を発表した。
mocopiは、ハリウッドレベルの高精度なモーションキャプチャーを実現することはできないが、同社独自のアルゴリズムにより、メタバースアバターを動かすために十分なモーションデータを処理することができるという。
モーションキャプチャーデバイスはまだニッチな製品だが、ソニーの参入により、専用スーツを着たくないバーチャルYouTuberの生活がかなり楽になるかもしれない。プロフェッショナルの世界では、アニメーターや映画制作者がリアルな動きを素早くレンダリングするために、「mocopi」を使うことで作業時間を短縮できる可能性がある。
mocopiは、センサー1個あたりの重量が8gと軽量なため、装着感を気にする事なく使う事が出来る。6つのセンサーは幅32mm、厚さ11.6mmで、ベルクロのバンドやクリップで頭、腰、手首、足首に装着することが出来る。
装着が完了すると、センサーはBluetoothでSonyのスマートフォンアプリに接続され、モーキャップデータを取得する。そのデータをMP4で書き出して好きなように使うこともでき、VRChatなどの対応アプリに直接自分の動きを反映させることも可能だ。
mocopiは最大10時間使用できる見込みで、USB-C経由で1.5時間でフル充電が可能となっている。センサーはケース入りだが、防水・防塵にも対応している。なお、「mocopi」のデバイスは、現在のところ、iPhone 12以降と、Xperia IIIまでのXperiaスマートフォンにしか対応していない。
互換性を高めるために、モーションキャプチャーデータをメタバースサービスやUnityやMotionBuilderなどの3D開発ソフトウェアに接続するためのソフトウェア開発キット(SDK)を12月15日に公開する予定だ。
予約販売の受付開始は12月中旬から、発売は2023年1月下旬を予定。価格は、ソニーストア公式価格で49,500円となる。
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