Qualcommは、ライバルのMediaTekに遅れを取っている事をよしとせず、新たにSnapdragon 7 Gen 1をデビューさせることで、これまで同クラスで最も優秀なMediaTek Dimensity 8100の牙城を崩したいと考えているようだが、今回流出したベンチマークテスト結果では、それも難しいのではないかと思わされてしまう。
今回、Snapdragon 7 Gen 1のベンチマークは、Oppoのデバイス経由で流出した。
Oppoは現在発売に向けて、いくつか新たな端末をテストしているようだが、Reno 8シリーズのスマートフォンがGeekbenchのWebサイトに登場している。
モデル番号PGAM10で登場したこのデバイスは、標準モデルのReno 8の可能性が高いとのことだ。
ベンチマークテスト結果を参照すると、このスマートフォンはコードネーム「taro」というオクタコアプロセッサを搭載していることが分かる。「taro」のピーククロック周波数は2.36GHzだ。オクタコアプロセッサと言うことで、4つの高性能コアと、4つの高効率コアを搭載していることが予想されるが、そんな条件のプロセッサは「Snapdragon 7 Gen 1」であると考えられている。
Geekbenchのスコアでは、シングルコアスコア712とマルチコアスコア2385を記録している。この数値は、Snapdragon 7 Gen 1に匹敵すると予想されるチップセット(Snapdragon 870)が記録した、それぞれ993と3306というスコアに比べて著しく低いスコアだ。Snapdragon 778Gのシングル780とマルチコア2864というスコアにも及ばない物となっている。
これらのGeekbenchスコアは、Snapdragon 7 Gen 1のこれまでの情報から予想されるスコアよりもはるかに低いものと思われる。そのため、数値が疑わしいか、少なくともチップセットの実際の機能を正しく表していない可能性が高い。
MediaTek Dimensity 8100を凌駕するか、少なくともそれに匹敵する物でなければ、このタイミングで出す意味もないと思われるので、実際の数値はもっと良い物であると考えられる。
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