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Dimensity 8100, Snapdragon 888, Snapdragon 870のベンチマーク比較 MediaTekが性能で優位に立つ

先日発表されたばかりの、MediaTek Dimensity 8100だが、早速ベンチマークテストが行われ、ライバルQualcommの製品との比較を見ることが出来るようになった。

今回、MediaTekのDimensity 8100の直接の競合になるであろう、Snapdragon 888およびSnapdragon 870とのベンチマークテストによる比較が行われた。

Geekbench 5では、Dimensity 8100はマルチコアテストで3801のスコア、シングルコアテストで924だった。Snapdragon 888はそれぞれ3753と1135。Snapdragon 888がシングルコアでは勝っていたのは、Dimensity8100にはないQualcommチップのCortexX1スーパーコアに由来すると思われる。Snapdragon 870はそれぞれ3413と1012のスコアを獲得していた。 

3つのSoCはすべて同様のCPUパフォーマンスを備えていると見なすことができ、Dimensity 8100はマルチコアでリードしているが、Qualcommチップはカスタムコアの結果としてシングルコアで優位に立っている。ただし、消費電力テストでは、Dimensity 8100は、マルチコアテストとシングルコアテストでそれぞれ6.9Wと2.4Wの消費電力だったのに対し、Snapdragon888は8.9Wと4.0W、Snapdragon870はそれぞれ7.9Wと3.0Wと、どちらもMediaTek製を上回る消費電力だった。

消費電力を見ると、マルチコアテストとシングルコアテストの両方で、Dimensity8100は省電力性能が高いことが分かる。さらに興味深いことに、Snapdragon 8 Gen 1や、そのライバルになるDimensity 9000を差し置いて、Dimensity8100がチャート上で最も効率的なSoCになっていることだ。TSMCの5nmノードと、ARMの効率の悪い新コアがないことが相まって、Dimensity 8100は、最近のプレミアムチップセットの中で最も効率の良いチップセットの1つに位置づけられていると言える。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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