Samsungは、同社の次期フラグシップスマートフォンである、「Galaxy S23」シリーズに同社のチップセットの採用をやめ、QualcommのSnapdragon 8 Gen 2のみの採用を決めた事が知られており、Samsungのモバイルチップセットの栄光が過去の物である事の証左となっているが、同社としても凋落を放置しておく訳ではなく、AppleやQualcommに対抗すべく新たなチップセットの開発に取り組み始めているようだ。
The Elecによると、SamsungのMobile Experience(MX)事業では、新しいスマートフォンアプリケーションプロセッサを開発するチームを結成し、Apple Siliconとの競争力を高める動きを見せているとのことだ。
同社は現在、Galaxyスマートフォンに使用されるExynosチップをSamsung System LSI部門に依存している。MXビジネスの他のサプライヤーには、MediatekとQualcommが含まれる。
SamsungのMX事業は、同社のスマートフォン事業を管理する役割を担っている。新しいアプリケーションプロセッサチームはMXの一部となる予定だ。
The Elecによると、このチームは、2016年にQualcommからSamsungのモバイル事業に加わったエグゼクティブ・バイスプレジデントのChoi Won-joon氏が率いる予定とのことだ。
新チームがExynosラインの最適化を支援する可能性もあるが、おそらく、SamsungはAppleのカスタムビルドチップセットに似た独自のチップを開発したいと考えているようだ。
SamsungのGalaxy S22スマートフォンラインは、特にExynosチップの発熱、性能面での問題が広く報じられ、同チップセットの評判を地に落とした。そのこともあってか、SamsungはGalaxy S23にQualcommのSnapdragonチップを採用することを選択したようだ。
事前の情報によると、Samsungは特別仕様のSnapdragon 8 Gen 2を採用すると言われている。これは通常版よりもクロック周波数が高められたモデルと言うことだ。ただし、この新しいチップは、ほとんどのベンチマークでAppleのA16 BionicとA15 Bionicの後塵を拝していると伝えられている。
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