ミニ四駆に熱中した方ならご存じかも知れないが、構造部材を軽量化する技術に「肉抜き」と言うものがある。これは、部材の不要な素材部分を削るもので、強度を保ちつつ軽量化を図るものだ。
プロゲーマーの間では、マウスの軽量化に対する明確な需要があるようで、マウスにもこの「肉抜き」が行われたものが登場している。だが、今回Razerが発表した「Viper Mini Signature Edition」は、その肉抜きすらもデザインに取り入れ、唯一無二の“芸術作品”とも言える、美しい外観を呈している。
「Viper Mini Signature Edition」は、重さはわずか49gであり、最も軽量なマウスの1つである。また、価格も280ドルと、最も高価なマウスでもある。
Razerはこのマウスを「ウルトラハイエンド」と呼ぶ。そのデザイン的な特徴は、単に肉抜きのために穴の開いたトップケースを使うのではなく、マグネシウム合金製の「外骨格」を備えたクロスバーデザインを採用したことだ。この形でも使用には全く問題ないとしている。
わずか49gと言う重量は、従来のマウスの半分以下だ。同等レベルの軽量量産型マウスは、Ars Technicaが指摘するように、同じく49gのCooler MasterのMM720だけである。
軽量化のために削ぎ落とされたのは構造部材だけではない。Viper Mini Signature Editionは、両手持ちではなく、右手用のマウスだ。そのため、ボタンは左側に2つだけで、奥側には1つもない。オンボードメモリープロファイルは、他のマウスが通常5つまで搭載しているのに対し、1つだけしか搭載していない。スクロールホイールは傾かない。そして驚くべき事に、このマウスは光らないのだ。
しかし、ゲーミングマウスに使用されているハイエンドパーツをすべて提供している。30,000 DPI光学センサー、最大9,000万回のクリックに対応する第3世代のオプティカルプライマリスイッチを搭載しており、電池寿命は、条件にもよるが、60時間とのことだ。最速のワイヤレス技術「独自のHyperSpeed」を搭載し、マウスには3年間の保証が付いている。
Razerはこれを、細心の注意を払って作られた超高級ゲーミングデバイスと位置づけている。製造には「ゼロ・トレランス」ポリシーが適用されるため、Viper Mini Signature Editionはすべて完璧な仕上がりになるとのことだ。付属品としては、グリップテープ2セット、マウスフィート2種類、研磨布、購入のお礼の手書きのメモが含まれている。マウスは、高価な時計や宝石を模した蝶番のついた箱に入って提供されるとのことだ。
Source
コメントを残す