Qualcommは本日、プレミアムウェアラブルプラットフォームの最新製品、「Snapdragon W5+ Gen 1」および「Snapdragon W5 Gen 1」を発表した。 これらのプラットフォームは、バッテリー寿命の延長、優れたユーザー体験、なめらかで革新的なデザインに重点を置き、次世代接続ウェアラブル向けの超低電力と飛躍的なパフォーマンスの向上を目指して設計されたものだ。これらのプラットフォームを使用することで、メーカーは、継続的に成長し細分化されるウェアラブル業界において、製品の拡張、差別化、開発の迅速化を図ることができるとしている。
本日、QualcommはSnapdragon W5+ Gen 1とSnapdragon W5 Gen 1を発表した。新しいブランディングと新しい命名スキームにより、この新しいウェアラブルプラットフォームは一から設計し直されたものとなっている。Qualcommはこのプラットフォームのペアを3年間開発しており、大きな進歩が見られる。
Qualcommは、何よりもまず、これらのプラットフォームがパフォーマンスの大幅な向上とバッテリ寿命の延長を実現すると述べている。同社によると、これらの新しいプラットフォームによって、ユーザーエクスペリエンスの劇的な向上を約束するだけでなく、消費電力においても画期的なイノベーションを実現するとのことだ。
これまでの12nmプロセスから大幅に微細化した4nmプロセスを採用したSoCに加え、22nm 高集積 AON コプロセッサにより、最大 50% のバッテリー寿命を実現したとのこと。これらのアップグレードに加え、Bluetooth 5.3、Wi-Fi、GNSS、オーディオの低消費電力アイランド、ディープスリープやハイバネーションなどの低電力状態により、通常のユースケースで30~60%の消費電力の削減を実現する。
顧客にとって、これらのプラットフォームは、メーカーがより迅速に、より専門性の高い製品を開発することを可能にする。実際、Qualcommの焦点は、ますます細分化するウェアラブルのエコシステムにあるようだ。同社は、主流のスマートウォッチに加え、子供、高齢者、健康、企業向けウェアラブルのそれぞれに焦点を当てた製品開発を始めているとのこと。すでにさまざまなパートナーと協力し、それぞれにSoCを実装しているとのことだ。今回の発表と同時に、Qualcommは、新しいプラットフォームをベースにした25のデザインが現在生産中であることを発表した。
新プラットフォームを最初に採用する事が発表されたのは、Oppo社とMobvoi社の2社だ。Oppoは8月に、Snapdragon W5プラットフォームを搭載した初のスマートウォッチ、Oppo Watch 3シリーズを発売する。
一方、Mobvoiは、Snapdragon W5 Plusプラットフォームを最初にデビューさせる。このプラットフォームは、今秋発売予定の新しいTicWatchに搭載される予定だ。特にMobvoiのウェアラブル端末はWear OS 3に対応しており、GoogleのOSと一緒に新しい技術が何を提供できるのか、非常に興味深いところだ。
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