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Pixel 8のUltra HDRとDisplay P3サポートがモバイル写真撮影の水準を新たな次元に引き上げる

Pixel 8シリーズの発表で、Googleがその性能や新機能でしきりにアピールした事は、AI搭載カメラで実現される「ベストテイク」や「Video Boost」といった分かりやすい機能ばかりだったが、Pixel 8とPixel 8 Proでは、そもそものカメラとしての基本機能である“忠実な色の再現”を実現するために、新たな画像フォーマットへの対応と、広色域のキャプチャ機能が強化されている。

Ultra HDR形式での撮影に対応した初のAndroidスマートフォン

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Pixel 8とPixel 8 Proは、モバイル写真の新たな標準となる新しい画像フォーマット「Ultra HDR」での写真撮影にも勿論対応している。

Ultra HDRは、最も普及している画像フォーマット「JPEG」をベースにした新しい画像フォーマットだ。Androidが使用するUltra HDRフォーマットはJPEGと完全な下位互換性があり、ファイル拡張子も.jpgとなる。このため、JPEG画像の表示をサポートするプラットフォームであれば、アプリはHDR画像をシームレスに相互運用し、必要に応じて標準ダイナミックレンジ(SDR)で表示することができる。

Ultra HDR JPEGがこれまでのJPEGと決定的に違うのは、メタデータにHDRゲインマップが埋め込まれていることだ。

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Ultra HDR画像がSDRディスプレイを搭載したデバイスでレンダリングされると、画像のベースSDRバージョンが表示される。Ultra HDRはJPEGと完全な下位互換性があるため、これはプラットフォームに関係なく機能する。同じ画像をHDRディスプレイを搭載したデバイスでレンダリングすると、ゲインマップがベース画像に適用され、より鮮明で鮮やかな色とより大きなコントラストを持つHDR画像が作成される。このHDR表示については、Ultra HDRフォーマットをサポートするプラットフォームでのみ機能する。現在のところ、Android 14またはWindows 11/macOSで動作するGoogle Chrome(またはChromiumベースのブラウザ)がUltra HDR表示のサポートに対応している。

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Pixel 8及びPixel 8 Proでは、より明るくなったディスプレイの採用により、直射日光下でのUltra HDR画像の忠実な色再現性を確認しやすくなっている。写真撮影がより楽しくなるはずだ。

Display P3

新しいPixel 8スマートフォンは、上記のUltra HDR画像フォーマットとは別に、Display P3の広色域キャプチャもサポートしていることが明らかになった。

Display P3とは、主にモバイルデバイスで広く使用されている広色域のことである。Display P3では、sRGBと比較して25%広い色空間が提供され、赤と緑の彩度がより豊かに表現される。

Display P3のサポートは、Android 14に導入された新しい機能で、10ビットHDRを使用することなく、互換性を維持しながら広範なカラースペクトルを示す画像を通常のJPEGフォーマットでキャプチャすることができるものだ。写真は、いくつかのハイエンド写真機材の出力に匹敵する、印象的で生き生きとした発色を実現できる。

Pixel 8のGoogle Cameraアプリ内には、広色域キャプチャをオフにできるオプションが用意されている。これにより、写真を撮影する際に特定のニーズやストレージの制約がある場合でも、柔軟に対応することができる。一方、Ultra HDRキャプチャは常に有効なままであるため、この設定を使用すると、ユーザーは常に最高品質の画像の恩恵を受けることができる。

Pixel 8のDisplay P3広色域キャプチャの導入は、スマートフォンの写真体験を向上させるというGoogleの堅実な取り組みの成果と言える。新しいUltra HDRフォーマットとこの広色域キャプチャの組み合わせにより、Pixel 8での写真撮影がより楽しい物になりそうだ。


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