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「Android 14」ベータ版第2弾がリリース

先月、4月にベータ版第1弾がリリースされた「Android 14」だが、5月10日に開催されたGoogle I/O 23に合わせて、Pixelスマートフォン向けに第2弾のベータ版がリリースされた。同社はパートナーOEMにもAndroid 14ベータプログラムを提供しているが、ここではPixelフォン向けのAndroid 14ベータ2の新機能を紹介する。

Android 14 ベータ2がリリース

既にGoogleから明らかにされているAndroid 14のリリーススケジュール表では、5月中の第2弾ベータ版のリリースが予告されていたため、スケジュール通りに進んでいるようだ。既にGoogle I/Oが5月10日に開催される事が決まっており、昨年同様 I/Oに合わせてのリリースだったのだろう。

android 14 timeline desktop apr en
Android 14 リリーススケジュール表

Android 14 ベータ2の新機能

ベータ2では、これまでの開発者向けプレビュー・ベータ1で導入された新機能を試すことも出来るが、今回はそれに加えていくつかの新機能が追加されている。

10ビットHDRに対応

Android 14では、10ビットHDR(別名:Ultra HDR)のサポートが追加され、写真撮影時にセンサーからより多くの情報を保持できるようになり、より鮮やかな色とより大きなコントラストで記録が保存できる。このUltra HDRフォーマットはJPEGとの完全な後方互換性があり、アプリはHDR画像をシームレスに相互運用し、必要に応じて標準のダイナミックレンジで表示することが出来る。

ultrahdr

UIでこれらの画像をHDRでレンダリングすることは、アプリがアクティビティウィンドウでHDR UIを使用することを選択したときに、フレームワークによって自動的に行われる。

また、対応機器では10ビット圧縮された静止画を撮影することが可能になる。センサーから回収される色数が増えることで、ポストでの編集がより柔軟に行える。Ultra HDR画像に関連するGainmapは、OpenGLやVulkanを使ったレンダリングに利用することが可能だ。

Material You+デザイン

material you plus android 14

Material You+のデザインもAndroid 14で登場する。Monochromeは、黒と白のカラーを特徴とする新しいテーマだ。色の忠実度のおかげで、Dynamic Colorはより鮮やかになり、拡大された色の範囲を生成できるようになるだろう。Dynamic Colorでは、画面の構成要素に基づいてボタンが色を変えることもできるようになる。Material Youには、ハイコントラストとミディアムコントラストのテーマも用意されている。

ヘルスコネクトの統合

health connect android 14

Android 14のユーザー向けの大きな変更点の1つは、ヘルスコネクト(Health Connect)がプラットフォームに統合されたことだ。Googleは、これを健康とフィットネスデータのためのデバイス上のリポジトリと説明している。健康アプリ間のデータ共有を可能にし、プライバシーコントロールをシステム設定に統合する。iPhoneで言う、Appleの「ヘルスケア」アプリのようなものだ。

Android 14では、ユーザーはヘルスコネクトを個別にインストールする必要がなくなった。そもそもこのようなアプリが存在し、利用する価値があることを知るユーザーは少ないため、このアプリのリーチが大幅に改善される。ユーザー数が増えれば、他のアプリやサービスの開発者にとっても魅力的なプラットフォームとなり、エコシステムに利益をもたらすことになる。

また、ヘルスコネクトは、Google Playのシステムアップデートにより自動的に更新されるため、ユーザーによる個別のダウンロードやアップデートは必要ない。

ヘルスコネクトは、運動ルートにも対応しており、ユーザーは運動したルートを地図上で共有することができます。また、月経周期の記録もより簡単に行えるようになる。

データ共有のアップデート

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Android 14では、データ共有のアップデートが強調表示され、ユーザーに提示される方法が変更されます。ユーザーがアプリをインストールして許可を与えた後にアプリがデータ共有の方法を変更した場合、この変更についてユーザーに促す新しいダイアログボックスが表示されるようになる。ユーザーは、端末の設定から新しい位置情報データ共有の更新ページにアクセスすることもできる。

Cameraエクステンションの改良とインセンサーズームのサポート

Android 14では、Camera2およびCameraXエクステンションのアップグレードと改善が行われ、これらを使用するアプリがより長い処理時間を処理できるようになる。これにより、計算量の多いアルゴリズムに依存する低照度撮影などのユースケースが改善される。

また、インセンサーズームのサポートも開始され、他のカメラコントロールの準備が整う前でもズームコントロールができるようになった。

ロスレスUSBオーディオ

Android 14では、USB有線ヘッドセットでのロスレスオーディオフォーマットがサポートされ、オーディオマニア級の体験を有線でも実現できるようになった。

その他の変更点

このほかにも、「戻る」ジェスチャーの改善(現時点では開発者向けのトグルが設定されています)、カスタムメッシュによるグラフィックの改善など、いくつかの変更点がある。

その他詳しくは、Android公式ブログを参照いただきたい。

Android 14 ベータ版を利用するために

開発者プレビューをすでに適用している場合は、自動的にベータ版が取得できるようになっているが、これから導入を検討している場合は、下記のサイトに対象のPixelスマートフォンを登録することで、ワイヤレスでダウンロードし適用することができるようになる。

ベータプログラムの参加はこちらから可能だ。

対象のPixelスマートフォン

  • Pixel 7 Pro
  • Pixel 7
  • Pixel 6 Pro
  • Pixel 6
  • Pizel 6a
  • Pixel 5a 5G
  • Pixel 5
  • Pixel 4a (5G)
  • Pixel 4a
  • Pixel 4 XL
  • Pixel 4

Source

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執筆者
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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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