先日突如として発表されたPixel 7とPixel 7 Proだが、多くの仕様が全く明らかになっていない中で、今回ディスプレイ仕様についていくつか明らかになった可能性がある。
- Pixel 7シリーズはPixel 6および6 Proと同じディスプレイを搭載すると見られている。
- Pixel 7は1080×2400のディスプレイを、Pixel 7 Proは1440×3120のディスプレイを搭載する可能性。
- 唯一の違いとして、Pixel 7のディスプレイは、Pixel 6に比べて小さくなるようだ。
Google I/O 2022にて、同社は2023年までに発売する予定のAndroidデバイスについて、その完全なラインナップを発表した。噂のあった、Pixel 7 / 7 Proのみならず、Pixel Tabletまで発表されたが、外観や新たなTensorチップが搭載されること以外は不明な点が多い。
今回、Android Open Source Projectで公開されているソースコードを読み取る中で、Pixel 7シリーズで使用されているディスプレイについて、詳細な仕様がが明らかになった。
Pixel 7&7Proのディスプレイ仕様
ディスプレイの仕様は、具体的には、Googleが作成した2つの新しいディスプレイドライバから明らかになった。Googleが作成したディスプレイドライバは、1つは「C10」でタグ付けされ、もう1つは「P10」でタグ付けされている。Googleは、現在開発されているPixelデバイスについて、コードネームにネコ科の動物を用いており、Pixel 7 Proは「Cheetah」、Pixel 7は「Panther」と呼ばれている事が内部からのリークで明らかになっている。このことから、C10はPixel 7 Proを、P10はPixel 7をそれぞれサポートするようだが、これらドライバファイルを読み解くことで、次世代のPixelスマートフォン向けのかなり正確なディスプレイ仕様が明らかになったわけだ。
Pixel 7は最大90Hzで動作する1080×2400ディスプレイを搭載し、Pixel 7 Proは最大120Hzのリフレッシュレートの1440×3120ディスプレイを搭載する。ちなみに、これらの仕様はPixel 6シリーズと同じだ。
これは偶然ではなく、Pixel 7とPixel 7 Proは、Pixel 6シリーズと全く同じSamsung製のパネル(それぞれS6E3FC3とS6E3HC3)を使用しているようだ。つまり、ディスプレイの大幅な改善は期待できない事になる。
ただし、Pixel 7はPixel 6よりも少し小く設計されており、ディスプレイはそれを反映し、幅が1mm狭く、高さも2mm短くなっているとのことだ。一方、Pixel 7 Proのディスプレイは、Pixel 6 Proと比べてサイズに変更はない。
その他、省電力モードの一部として、Pixel 7 Proはディスプレイに1080p表示モードを搭載しているようだ。これは、ディスプレイ表示をすべてを1080pでレンダリングし、パネルの「DDICスケーリング」で1440pに変換することで、画像処理の電力を節約できる機能だ。画面表示は荒くなるが、緊急時用の機能として役立つのではないだろうか。
また、Googleは「C10」用に特別にマークされたディスプレイとほぼ同じディスプレイのサポートに取り組んでおり、Pixel 7 Proのディスプレイのハードウェアがわずかに改善される可能性もある。このディスプレイにはモデル番号「S6E3HC4」が付いており、 1世代新しい可能性がある。今のところ、これが実際にPixel 7 Proに表示されるかどうかは不明だが、可能性は高そうだ。
どちらにしろ、これらの新たに明らかになったディスプレイの仕様では、Pixel 7 および7 Proが保守的なアップデートに留まると言うことだ。
まだ明らかになっていない次世代Tensorチップや、AIを活用した画期的な機能提供による飛躍的な性能向上に期待したい。
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