OpenAI、DALL-E 3の生成画像に透明性を高めるC2PAメタデータの埋め込みを実施

masapoco
投稿日
2024年2月7日 11:46
openai

OpenAIは、Coalition for Content Provenance and Authenticity (C2PA)標準をDALL-E 3モデルに実装し、生成された画像にメタデータを埋め込んで、その出所と関連情報を検証することが可能になったと報告している。この変更は、2月12日までに全てのモバイルユーザーに向けても展開されるとのことだ。

現在、Web上のChatGPTとDALL-E 3モデルのAPIで生成された画像にはC2PAのメタデータが含まれ、Content Credentials Verifyなどのサイトで検証することが可能となっている。

API イメージには、DALL-E 3 モデルを使用して生成されたことを示す署名が含まれる。

ChatGPTによって生成されたイメージには、ChatGPTオリジンへの追加参照が含まれる。これにより、チャットとAPIを区別することが可能だ。

OpenAIによると、C2PAのメタデータはファイルサイズに影響を与えるという。例えば、APIで生成されたPNG画像は3%、APIで生成されたWebP画像は5%、ChatGPTで生成されたWebP画像は32%サイズが大きくなる可能性があるという。

OpenAIによれば、待ち時間への影響はごくわずかで、画像生成の品質にも影響はないはずだという。

ただし、メタデータは簡単に削除できるため、C2PAはAI画像問題の解決策にはならない。しかし、少なくとも画像の氾濫を遅らせたり、透明性を高めたりすることはできるだろう。

OpenAIはまた、メタデータは削除可能であり、今日、一部のソーシャルメディア・プラットフォームは、アップロードされた画像からメタデータを自動的に削除していることを指摘している。

Meta社は、自社のソーシャル・プラットフォーム上でC2PAを検証すると発表している。Adobe、Microsoft、Intel、その他のプラットフォームやテクノロジーのプロバイダーも、C2PAをサポートしているか、サポートする予定である。

Coalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)は、Adobeと協力して “透明性マーク”を開発した団体である。このマークは、コンテンツのメタデータに追加することで、その出所やAIツールの使用を示すことができる。

C2PA規格は、一部のカメラメーカーや報道機関がメディアコンテンツの出所や履歴を証明するためにも使用されている


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