NVIDIAのGeForce RTX 4090、4080のデビューに伴い導入されたNVIDIAのアップスケーリングテクノロジーDLSS 3は、新たなフレーム生成機能などにより、大幅なパフォーマンスの向上、画質の向上が見られ、AMDのFSRに対する大きなアドバンテージとなっているが、この差は更に大きくなりそうだ。
CES 2023の基調講演で、NVIDIAはDLSS 3のメジャーアップデートが今四半期中に行われることを発表した。
NVIDIAは、AIスーパーコンピュータによって継続的なトレーニングを行っており、その成果として、DLSS超解像、DLAA、および最新のDLSS 3フレーム生成の更なる改善がもたらされるとのことだ。さらに、これらの利点は、DLSS 3タイトルだけに限らず、すべてのGeForce RTXユーザーが恩恵を受けられる点にあり、古いRTX 20またはRTX 30 GPUを使用している場合でも、以下の改善がもたらされるとのことだ。
- DLSSフレーム生成のAIネットワークが強化され、ゲームエンジンのデータをより活用できるようになり、高速移動時のUIの安定性と画質が向上。
- DLSS超解像ウルトラパフォーマンスモード用のAIネットワークが更新され、細かいディテールの安定性と全体的な画質が改善。
- NVIDIA DLAA用のAIネットワークが更新され、画質が向上し、ゴーストが減少し、高コントラストのシナリオでエッジの滑らかさが改善される。
実際の例として、NVIDIAは、Cyberpunk 2077で動作するオリジナルのDLSS 3と、今期後半にリリースを予定している最新バージョンDLSS 3での実行結果を並べて比較した画像を提示している。
NVIDIAによると、この最新アップデートの恩恵を受ける最初のタイトルは、Cyberpunk 2077、The Witcher 3: WildHunt(次世代機版アップデート対応)、RTX対応Portalになるとのことだ。このアップデートは、ゲーム内パッチと、NVIDIAのGame Readyドライバを通じて配信されるという。
ライバルのAMDも今年、次世代のFSR 3を発表する予定だが、詳細は明らかにされていない。現状ではDLSS 3によってNVIDIAが一歩先んじている印象だが、その差が更に広がると言うことで、AMDのFSR 3による改善にも期待したいところだ。
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