Windowsにセキュリティパッチがある度に再起動を促す通知にうんざりしている人には朗報だ。Microsoftは、「ホットパッチ」と呼ぶテストを行っており、これによってWindows 11ユーザーが再起動することなくセキュリティパッチを適用する事が可能になるようだ。
Windows CentralのZac Bowden氏はMicrosoftのプレビュービルドの細部に潜むこの変更を最初に発見し、その後アップデートについてさらなる情報源に話を聞いた。「ホットパッチ」は、プロセスを再起動することなく、実行中のプロセスのメモリ内のコードにパッチを適用することで機能する。
Microsoft は、Windows Server 2022の非Azureバージョンを含む、いくつかのWindows ServerエディションやXboxですでにホットパッチを使用している。
Microsoft 自身が認めているように、ホットパッチは、リブートの失敗や多層ワークロードの調整など、多くのIT管理者の頭痛の種を軽減することになるだろう。また、ユーザーのPCの稼働時間を増やすことで生産性を向上させ、パッチのダウンロードが面倒でアップデートを遅らせているユーザーのセキュリティを強化することにも繋がるだろう。
MicrosoftはWindows 11の開発者向けチャンネルでこの新機能をテストしているが、VBSが有効になっているWindows Insidersのマシンでのみ行われている。ホットパッチを適用するには、仮想化ベースのセキュリティを有効にする必要があるかもしれない。
また、Bowden氏の情報源によると、この変更によって再起動が完全になくなるわけではない。より包括的なアップデートのために、数カ月に一度程度の頻度で、定期的な再起動が必要になるかもしれない。ホットパッチは通常、小さなコード変更として提供される。
ホットパッチがすべてのWindows 11ユーザーに提供されるのか、あるいはEnterprise、Education、Windows 365といったWindows 11の商用エディションに限定されるのかは不明だが、この新機能は今年後半に登場する見込みのWindows 11 24H2の一部となる。
Windows 11 24H2は今年後半にリリースされるWindowsの次のメジャーアップデートであり、Microsoftが2024年後半に「Windows 12」をリリースする可能性は極めて低い。ホットパッチ機能の他に、噂によると、Windows 11 24H2にはバックグラウンドで動作する高度なCopilotを含む多数のAI機能が搭載されるという。
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