これまで3度打ち上げが延期されてきたアルテミス1号ロケットについて、NASAは次の打ち上げ試行日を11月14日に設定することを発表した。NASAは、スペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットと宇宙船オリオンを無人状態で月周辺に送ることに挑戦する予定だ。打ち上げのウィンドウは、米国東部時間午前12時7分(日本時間:2022年11月14日(月) 14:07)に始まり、69分間開放される予定だ。NASAは、11月14日の打ち上げを中止しなければならない場合に備えて、11月16日午前1時4分(日本時間:2022年11月16日(水) 15:04)と11月19日午前1時45分(日本時間:2022年11月19日(土) 15:45)からの2つのバックアップウィンドウを用意している。
8月29日の最初の試みは、エンジンの問題で中止され、その数日後、水素燃料の漏れが原因で再度の打ち上げ中止が決定した。その後NASAは問題を解決したが、9月下旬の次の打ち上げでは天候に恵まれなかった。ハリケーン「イアン」が迫る中、SLSとオリオンは安全な車両組立棟に戻されたのだ。これにより、大幅な打ち上げ延期となった。
NASAは先週、ロケットとカプセルの点検を行い、再びのリフトオフに向けて必要な作業は最小限であるとしている。両者は11月4日にケネディ宇宙センターのパッドに配置され、11月14日14時過ぎ(日本時間)に69分間の打ち上げウィンドウが開かれる予定だ。
この打ち上げが成功すれば、25日半に及ぶミッションの幕開けとなり、12月9日にオリオンカプセルは太平洋に着水して終了する。
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