マイクロソフト(Microsoft)のオールインワン・デスクトップ、Surface Studio 2が発売されてから4年が経った。(そう、もう4年も経ったのだ)4年の歳月を経て、マイクロソフトはこのオールインワン・デスクトップPCをアップデートした、「Surface Studio 2+」を発表した。なぜ「3」ではなく「2+」なのか?そこにはデザインの変更がないことや、刷新されたとはいえ、ハードウェアが1世代前の物にとどまっていることなどへのマイクロソフトなりの遠慮があったのではないかと邪推するが、いずれにしろ、IntelのH35第11世代CPUとNVIDIAのRTX 3060グラフィックスにより、確かに以前より大幅に高速化されてはいる。ただし、719,180円という価格をあなたはどう見るだろうか?
前モデル「Surface Studio 2」の最大の弱点は、第7世代のIntel CPUと、NVIDIA GTX 1070および1080 GPUを搭載していることだった。2018年の発売当時、これらの(当時としても)最新とはほど遠いスペックによってStudio 2はすぐに最新のPCゲームをプレイできなくなり、パワーを必要とするアプリでマシンが悲鳴を上げることも少なくなかった。
マイクロソフトは、第11世代Intel Core i7-11370CPUとNVIDIA GTX 3060ノートPCグラフィックスを搭載してSurface Studio 2+のパフォーマンスを向上させ、マイクロソフトによると、Studio 2+のCPUはStudio 2よりも「最大50%高速」で、初代Studioよりも「5倍高性能」、GPU性能はStudio 2に比べて「2倍」になっているとのことだが、そもそもがそこまで高いスペックでもなかったので、新たなSurface Studio 2+のスペックは、今回も最先端とは程遠いものだ。マイクロソフトが Intelの第 12 世代チップを搭載しなかった理由が不思議でならない。より効率的でパワーもあり、選択肢としては恐らく最適だっただろう。そして、新しいハードウェアの準備に十分な時間がなかったわけでもないだろうに……。
また注目すべきは、CPU、GPU、RAM、ストレージの構成が1つだけになっている。
Surface Studio 2+のスペック
- ディスプレイ: 10 点 マルチタッチ対応の 28 インチ PixelSense タッチスクリーン
- アスペクト比と解像度: 3:2; 4,500×3,000
- CPU:第 11 世代Intel Core i7-11370
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 3060 ラップトップ GPU、6GB GDDR6 RAM
- RAM: 32GB DDR4
- ストレージ: 1TB SSD
- ワイヤレス: Wi-Fi 6 802.11ax
- ウェブカメラ: 1080p フル HD 解像度
- オーディオ:デュアル ファー フィールド スタジオ マイク。Dolby Atmos対応のステレオ 2.1 スピーカー
- ポート: 3x USB-C (Thunderbolt 4 対応)、2x USB-A 3.1、ヘッドフォン ジャック、イーサネット ポート
- ソフトウェア: Windows 11 Pro
旧Surface Studio 2は、4つのUSB-A 3.0ポート、1x USB-C、1x SDXCカードリーダーを搭載していた。Surface Studio 2+では、MicrosoftはSDXCカードスロットを削除し、4つのUSB-C Thunderbolt 4ポートと2つの高速USB-A 3.1ポートに置き換えられた。SDXCカードリーダーが必要な場合は、安価なアダプターやマルチポートドングルを購入することができる。
ユニークで柔軟なデスクトップに大金を払うことをいとわない一般ユーザーや、デスクをおしゃれに飾りたいが、MacではなくWindowsを使いたい企業を満足させてはくれるが、多くの場合は性能なども考えると正直他のデスクトップPCの方が有力な選択肢になるのではないだろうか。
Surface Studio 2+は現在公式サイトで予約受付中で、11月1日に719,180円で発売される。同梱品には、Surface Pen、キーボード、マウスが付属する。
コメントを残す