Meta、MediaTekと提携しスマートグラス向け高効率SoCを製造へ

masapoco
投稿日 2023年11月20日 10:29
7802911e71409f947d27cd8098e93c5e

Metaはスマートグラスを製造するために、現在Questヘッドセットで採用しているQualcommのSoCに頼るのではなく、MediaTekと提携し、次世代のスマートグラスに搭載される自社ソリューションの開発に共同で取り組む事を選択した。

かつてMediaTekはエントリーレベルとミッドレンジ市場のみをターゲットにしていたが、Dimensity 9000シリーズを発表して以来、Qualcommに勝るとも劣らないフラッグシップ・シリコンを発表し続けており、先日もDimensity 9300によってQualcommとはまた別の視点からユーザーに価値を提供するなど、Androidスマートフォン市場でも存在感を増している。

Android Centralによると、カリフォルニア州ラグナビーチで開催されたMediaTek Summit 2023で、MediaTekのVincent Hu副社長とMeta Reality LabsのJean Boufarhat副社長が提携を発表した。

当然のことながら、MediaTekとMetaが将来のARメガネのために作成したカスタムソリューションは他社に提供されることはなく、両社の独占契約となる。両社はまた、単にパフォーマンスを向上させるだけでなく、消費電力を抑え、低レイテンシーを重視し、メガネサイズの中に収まるほどコンパクトな、まったく新しいチップセットを開発する必要があると強調している。

来年に向けて、MediaTekはTSMCの3nm「N3E」プロセスを活用してDimensity 9400を量産すると噂されているが、このまだ名もないカスタムSoCの製造に同じ技術が使われるかどうかは未確認だ。克服しなければならない最大のハードルは消費電力だ。

当然ながら、技術はARメガネ用の非常に効率的なチップセットを手に入れる段階まで進歩していないため、数年後に製品化が実現する可能性はある。また、Metaは今後のAR関連SoCでQualcommと提携することはなさそうだ。Qualcommの製品は性能が高い反面高価であるため、この提携は停止されたのかもしれない。


Sources



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • meta facebook logo
    次の記事

    Meta、責任あるAIチームを解散

    2023年11月20日 11:01
  • 前の記事

    “人間の感情を理解するAI”の構築を目指すプロジェクト「Open Empathic」が始動

    2023年11月20日 9:51
    b26ae3eaf7e293f1acf67b2a08999805

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • eu flags

    Apple、Google、Metaが欧州デジタル市場法違反により調査を受け、高額な罰金の可能性

  • data center

    Meta、24,000個のNVIDIA H100 GPUを用いた“AI特化”データセンターの詳細を公開

  • MEDIATEK DIMENSITY 9300 HERO

    MediaTekが2023年第4四半期のチップセット販売数で首位をキープ

  • Samsung HQ Image

    MetaはTSMCへの依存度を減らすためにSamsungへの製造依頼も選択肢に入れている

  • パッケージイメージ

    Zuckerberg氏がVision Proをレビュー「やはりQuestが最高の製品だ」」

今読まれている記事