Meta(旧 Facebook)がソーシャルメタバースプラットフォーム「Horizon Worlds」において、クリエイターがアプリ内のアイテムやワールドへのアクセスを販売することで収益化できるツールを発表した。また、一部のクリエイターがすでにこの収益化プログラムに参加していることも明らかになった。
Horizon WorldsはOculus Rift SおよびOculus Quest 2向けに開発されたVR(拡張現実)ソーシャルプラットフォームで、ユーザーが生成したコンテンツを中心に構築されている。
これまでにすでに多くのクリエイターによって1万種類以上のワールドが作成されており、Metaもクリエイターを支援する目的で1000万ドル(約12億円)のファンドを立ち上げている。
今回発表された収益化プログラムによって、クリエイターは自分で作成したワールドへのアクセス権や、Horizon Worlds内で使える仮想アイテムやエフェクトを販売することが可能になった。また、特定の目標を達成した場合はMetaからボーナスが支払われる「クリエイターボーナスプログラム」もリリースしているとのこと。
この収益化プログラムはアメリカとカナダで18歳以上のユーザーに提供される予定で、収益化プログラムに参加するクリエイターは、Metaの定めるVRポリシーやコンテンツポリシーを順守する必要がある。なお、記事作成時点ですでにごく一部のクリエイターが利用可能になっているとのこと。同社は、より多くのクリエイターにツールを拡大する前に、テストを行うつもりとのことで、これは「クリエイターが生計を立て、人々がデジタル商品、サービス、体験を購入できるメタバース」という同社の長期ビジョンへの最初のステップであるとも述べている。
さらに、MetaはHorizon Worldsのクリエイターツールを改善し、より簡単にワールドやスクリプト、ゲームを作成できるようにした、としている。
気になるのはこの収益化プログラムの手数料だが。現状では47.5%もの高額の手数料が取られ、クリエイターには52.5%が還元されるレートになっている。ここら辺は今後物議を醸しそうだ。
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、月曜日に以下の動画の中で「勝利の方程式を確立するために、Horizon Worldsでの収益化を試すことが必要です。私たちはHorizon Worldsのユーザーと共鳴するものを見て、次の段階のツールを構築します」と述べている。
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