先日登場したばかりの24コア構成M2 Ultraを搭載したMac Studioが、早速Geekbenchでテストされ、その直接の前身であるM1 Ultraよりも18%高速であり、Intelの24コアCore i9-13900Kをマルチコアスコアでわずかに上回り、AMDの16コアRyzen 9 7950Xに対しても高いリードを獲得している事が明らかになった。
![FireShot Capture 099 Mac1414 Geekbench browser.geekbench.com](https://texal.jp/wp-content/uploads/2023/06/FireShot-Capture-099-Mac1414-Geekbench-browser.geekbench.com_.jpg)
![m1 ultra benchmark](https://texal.jp/wp-content/uploads/2022/03/m1-ultra-benchmark.webp)
ただし、テストは、最新のGeekbench 6では行われず、Geekbench 5の結果となっている点には注意が必要だ。AppleはTSMCの5nmノードにこだわったため製造プロセスを変更せずにM2 Ultraを開発したが、それでも順当に性能を伸ばせたのは素晴らしいと言えるだろう。
比較のために、AppleのM2 Ultraはマルチスレッドでは勝利したが、シングルスレッドワークロードでIntelのCore i9-13900Kには勝利できなかった。AMDのRyzen 9 7950Xにもシングルスレッドでは勝利できなかった。
![Core i9 13900K single core and multi core result](https://texal.jp/wp-content/uploads/2023/06/Core-i9-13900K-single-core-and-multi-core-result.jpg)
![Ryzen 9 7950X single core and multi core score](https://texal.jp/wp-content/uploads/2023/06/Ryzen-9-7950X-single-core-and-multi-core-score.jpg)
これらは、どちらかといえばデスクトップ用途のCPUであり、Mac ProやMac StudioがターゲットとしているワークステーショングレードのXeon WやRyzen Threadripper Proと比較した場合は、マルチスレッド性能では、M2 Ultraはこれらに全く及ばない。
そしてまた、これだけの計算能力を搭載したAMDとIntelのワークステーション・プロセッサーは、最も要求の厳しいワークロードにも対応できるように設計されている。とはいえ、AppleのMac Proが、ワークステーション用途でAMDやIntelのCPUを搭載したワークステーションに実際に勝てるかどうかは、登場してみてからの判断になるだろう。
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