先日登場したばかりの24コア構成M2 Ultraを搭載したMac Studioが、早速Geekbenchでテストされ、その直接の前身であるM1 Ultraよりも18%高速であり、Intelの24コアCore i9-13900Kをマルチコアスコアでわずかに上回り、AMDの16コアRyzen 9 7950Xに対しても高いリードを獲得している事が明らかになった。
ただし、テストは、最新のGeekbench 6では行われず、Geekbench 5の結果となっている点には注意が必要だ。AppleはTSMCの5nmノードにこだわったため製造プロセスを変更せずにM2 Ultraを開発したが、それでも順当に性能を伸ばせたのは素晴らしいと言えるだろう。
比較のために、AppleのM2 Ultraはマルチスレッドでは勝利したが、シングルスレッドワークロードでIntelのCore i9-13900Kには勝利できなかった。AMDのRyzen 9 7950Xにもシングルスレッドでは勝利できなかった。
これらは、どちらかといえばデスクトップ用途のCPUであり、Mac ProやMac StudioがターゲットとしているワークステーショングレードのXeon WやRyzen Threadripper Proと比較した場合は、マルチスレッド性能では、M2 Ultraはこれらに全く及ばない。
そしてまた、これだけの計算能力を搭載したAMDとIntelのワークステーション・プロセッサーは、最も要求の厳しいワークロードにも対応できるように設計されている。とはいえ、AppleのMac Proが、ワークステーション用途でAMDやIntelのCPUを搭載したワークステーションに実際に勝てるかどうかは、登場してみてからの判断になるだろう。
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