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iPhone 15 Proモデルのオーバーヒート問題は設計の欠陥が原因?

AppleのiPhone 15 Pro Maxは、ボディにチタン素材を採用し、新たなテトラプリズムによる光学5倍望遠レンズを搭載するなど、大きな改良が施された期待のモデルだ。既に注文から到着まで2か月以上がかかる程の人気だが、そんな購入希望者にとって不安になる要素が連日伝えられている。iPhone 15 Proモデルがすぐに熱くなり、まともに使えないというユーザーからの訴えが増えているのだ。

iPhone 15 Proモデルには、TSMCの3nm N3Bプロセスをベースとした新しいA17 Proチップが搭載されている。これにより消費電力を抑えながら、演算性能とグラフィック性能の向上が期待されたが、実際の所は消費電力の増大も見られ、発熱も大きいとの調査も報じられた

Wall Street Journal紙が独自にテストを行ったところ、iPhone 15 Pro Maxは充電中に華氏106度(摂氏41度)に達し、充電しながら他の集中的な作業を行うと112度(摂氏44度)になることがわかった。また、同誌はiPhoneの温度テストを紹介するビデオも公開している。Appleはこの調査結果について、同誌へのコメントを拒否している。

加えて、Wall Street Journal紙によると、「iPhoneの設計に詳しい人々」の意見として、今年のiPhone 15 Proにおけるオーバーヒート問題は、設計の欠陥が原因の可能性があるとのことだ。米国では、Appleは物理的なSIMカードオプションを備えたiPhone 15モデルを販売していないが、グローバル版のデバイスは依然として物理SIM+eSIMまたはデュアル物理SIMカードスロットを備えている。米国で販売されているデバイスは、SIMカードトレイがないために生じるスペースを埋めるために、異なるロジックボードを搭載している。スロット部分のスペースを埋めるためのボードが原因になっている可能性もある。

加えて、AppleアナリストのMing-Chi Kuo氏が語ったことと同様に、WSJの取材に応じた情報筋は、チタンはステンレス鋼に比べて「熱を吸収する質量が少ない」ため、オーバーヒートの一因にもなると述べている。これら2つの要因が、より強力なチップと組み合わさることで、iPhone 15 Proはオーバーヒートしてしまうのだ。

実際、標準モデルのiPhone 15とiPhone 15 Plusに関しては苦情はあまり聞かれていない。

クリーブランドに住む23歳のThomas Galvinは、iPhone 15 Pro Maxが「超高温」になり、返品を検討しているという。Appleのカスタマーサポートは、熱は新しい携帯電話をセットアップした結果だと彼に言ったが、数日経ってもまだ「iPhone 13 Pro Maxよりずっとひどい」と彼は言う。

Appleはこの件に関する発言を拒否しているが、Bloombergの報道によると、Appleの技術者はiPhone 15 Proのオーバーヒート問題に関する苦情を数多く聞いているという。Appleの技術者たちは、iPhone 15 Proの新モデルについては特に触れていないAppleの古いサポート文書から助けを得るようユーザーに求めている。

今のところ、AppleはiPhoneが通常より熱くなる原因として、デバイスの初期設定による処理負荷の増大などの通常のアナウンスを行っているが、Instagramのリールをスクロールしたり、iPhoneを充電しているときに高温になったという報告もあるため、鵜呑みには出来ないのも現状だ。

現時点では、Appleはオーバーヒート問題をある程度解決できるソフトウェア・アップデートでしか問題を解決できない。しかし、もしハードウェアの問題であれば、同社がこの問題を解決するのはかなり面倒だろう。同社は内部的な修正に取り組んでいる可能性があるが、A17 Bionicチップのパフォーマンス能力を低下させるなど、独自の注意点が伴う可能性がある。


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