ついに、Qualcomm(クアルコム)が最新のSnapdragon 8 Gen 2モバイルチップとプラットフォームを発表した。発表前にリークされた情報から、ついにAndroidスマートフォン搭載のチップが、長年後塵を拝してきたAppleのAチップの性能を超えることが出来るのかとの期待されたが、最新のベンチマークによると、iPhone 14 Proモデルに搭載されているAppleのA16 Bionicチップに及ばないことが明らかになったようだ。
- DealTech: Snapdragon 8 Gen 2 Benchmark: Antutu and Geekbench Scores
- GeekbenchBrowser: vivo V2227A
Snapdragon 8 Gen 2が搭載されたスマートフォンが発売されるのは、2023年以降になるが、このチップのGeekbenchスコアがすでに未発表のAndroidデバイスでテストされていることが確認された。この結果によると、Snapdragon 8 Gen 2は、シングルコアで1485、マルチコアで4739のスコアを記録したことが分かった。だが、A16 Bionicは、シングルコアで1874、マルチコアで5372のスコアを記録しており、いまだAppleシリコンが優位に立っていることが分かる。ちなみに、iPhone 13 ProやiPhone 14の下位モデルに搭載されているA15 Bionicチップも、シングルコアスコアが1709と、Qualcommの最新チップより高いスコアを記録しているのだ。
ちなみに、第一世代のSnapdragon 8チップと比較して、新しいプラットフォームでは、CPU性能が35%、GPU性能が25%向上し、電力効率も向上しているとQualcommは述べている。
iPhone 14 Proに搭載されたA16 Bionicチップは、最新のSnapdragon 8 Gen 2チップと同様にTSMCの4nmプロセスで作られており、どちらも性能とエネルギー効率の向上を実現している。
先日発表されたMediaTekのDimensity 9200についても、既にGeekbenchのスコアが流出しているが、それによるとシングルスコア1,353、マルチスコアが4,055となり、Snapdragon 8 Gen 2よりも低いものだった。
ただし、これらの値はまだ最適化が進んでいないための物である可能性もあり、実際にデバイスが発売されてみないとまだ確かなことは言えないが、Appleの牙城はやはりそう簡単には崩せないのかもしれない。
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