Intelが今年発売を予定している、次世代CPU「Raptor Lake」についての新たな情報がリークされた。Intelが中国の深センにて開催したプレゼンテーションのスライドが流出したわけだが、一部興味深い内容があった。それによると、NVMeストレージのサポートはPCI Express 4.0に留まるとのことだ。
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このスライドによると、Raptor Lake-SはDDR5-5600メモリに正式対応し、これはAlder Lakeがサポートするメモリ速度4800MT/sよりも向上することになる。さらに、このスライドでは、Raptor Lake-SがDDR4-3200メモリに対応することも確認されている。これは、600シリーズのマザーボードが新しいデスクトップシリーズにも対応することからも予想されたことだろう。
入出力機能については、Raptor Lakeプロセッサは、16本のPCIe 5.0レーン、4本のPCIe 4.0レーン、8本のDMI 4.0リンクでチップセットとの接続を実現するようだ。16本のPCIe Gen5レーンは、GPUへのPCIe 5.0 x8の相互接続とSSDへのPCIe 5.0 x4相互接続を2本得るための分岐をサポートしている。その結果、1つのRaptor Lake-S CPUで、最大3台のSSDを直付けで扱えるようになる。
リークされたスライドからの興味深い情報として、CPU接続のNVMeストレージのサポートがPCIe 4.0のままであることが指摘される。一方、AMDはPCIe 5.0プロトコルのNMVeストレージを搭載したAM5ソケットを提供する予定だ。Intelが、なぜPCIe 4.0 x4のNVMe SSD専用インターコネクションを残すことにしたのかは不明である。恐らく、PCIe 4.0 x4のみの既存のLGA1700プラットフォームと互換性を維持する必要性と関係があるのかもしれない。
Raptor Lake向けの次期700シリーズボードのマザーボードベンダは、PCIe 5 NVMeスロットを提供する事も可能だが、PCI Express Graphics(PEG)スロットから5.0レーンを8本引き、それをNVMeストレージにルーティングする必要がある。これはGPUの性能に数パーセントの影響を及ぼす可能性がある。ただし、AMDの次期AM5プラットフォームでは、CPUがPEGとCPU接続のNVMeストレージの両方に十分なPCIe Gen5帯域幅を提供するため、このような問題は発生しないようだ。
Intel Raptor Lakeは、現在、今年の10月頃にデビューする見込みだ。このアーキテクチャは、Alder Lakeと同じIntel 7プロセステクノロジーをベースにしている。さらに、同じLGA1700ソケットをサポートする。新シリーズは最大24と、これまでよりもコア数の多いCPUになるようだ。
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