ハイパースレッディング(HT)はIntel CPUの長年の特徴だったが、同社はこの機能を近いうちに廃止するかも知れない。最新の情報によると、Intelの次期第15世代Core「Arrow Lake」デスクトップ・プロセッサーはHT技術を廃止する可能性があるという。このIntelの大きな決断は、一部の顧客に失望をもたらすかも知れない。
この情報は、リーカーの@yuuki_ans氏が最近リークし(現在は削除)、ドイツのサイト3DCenterが取り上げたIntelの機密文書から得たものだ。当初はArrow Lake-Sチップの仕様に焦点が当てられていたが、詳しく調べてみると、このプロセッサーは8つのパフォーマンスコアと同数のスレッドを搭載する可能性が高く、同時マルチスレッディング(SMT)をサポートしていないことが判明した。
ハイパースレッディングの廃止は、状況によってはArrow Lakeチップの性能に悪影響を及ぼす可能性がある。シングルスレッド性能はHTの廃止によって影響を受けないかも知れないが、特定のマルチスレッド・アプリケーションは、Raptor LakeチップやRaptor Lake Refreshチップなどのハイパースレッド・プロセッサと比較すると、若干低下するかも知れない。
ゲーマーにとって幸いなことに、ハイパースレッディングの廃止がAAAタイトルのゲーム性能に影響を与えることはないと予想されている。実際、IntelはArrow Lakeのラインナップでゲーム性能を30%向上させることを目標としていると言われている。同社は、追加スレッドの有無にかかわらず、アーキテクチャの改善とクロック速度の向上により、これを達成できる可能性が高い。
ハイパースレッディングは当初、シングルコアのXeonおよびPentium 4プロセッサのマルチスレッドワークロードでの性能を強化するために、Intelが2000年代初頭に導入したものだった。しかし、それ以来x86の状況は大きく変化し、多数のコアを持つプロセッサが利用可能になったため、ハイパースレッディングは現在では以前ほどには重要ではなくなっている。とはいえ、ハイパースレッディングは、一部の負荷の高いスレッド・アプリケーションを支援し、特定のシナリオにおいて顕著な性能向上を提供している。
リークされたオリジナルの文書では、次期Arrow Lake-Sチップに関する詳細がかなり明らかにされている。まず、最大8+16+1コア構成で、DDR5-6400メモリをサポートする可能性がある。この文書では、Arrow Lake-Sが24本のPCIeレーンをサポートすることも明らかにされており、これにはGPU用の16本のPCIe 5.0レーンとNVMe SSD用の8本が含まれている。
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