台湾のCommercial Timesによると、「業界筋」の情報として、IntelはAlchemistに続く「Battlemage」と呼ばれる製品を2024年の後半に発売する予定であるとのことだ。このBattlemageは、Alchemistとは異なり、デスクトップ向けのハイパワーと統合GPU向けのローパワーという2つのバリエーションに分類されるXe2アーキテクチャを採用する予定だ。その後、2026年後半に「Celestial」が、Xe3アーキテクチャを採用しこれに続く。この2年のペースは、AMDやNVIDIAが採用しているものと同じだが、Intelのタイミングは、他の2社からは少し遅れることになりそうだ。
2024年後半には、NVIDIAがコードネームBlackwellと呼ばれる50シリーズGPUを発表し、AMDのRDNA 4はその頃に登場すると思われる。両アーキテクチャとも、現在の4/5nm製品からTSMCの3nmプロセスで構築されると予想される。しかし、Commercial Timesのレポートでは、BattlemageはTSMCの4nmプロセスを利用し、Celestialはその3nmノードを利用するとしている。つまり、市場に投入された時点でライバルは1ノード先行していることになり、理論的にはワットあたりの性能が向上することになる。
Intelが先を急ぐというニュースは心強いものの、驚くようなことではない。Alchemistが発売された後、IntelのTom Peterson氏は、Alchemistでの困難にもかかわらず、同社はディスクリートGPUのロードマップに取り組み続けるだろうと述べた。それも、同社のCEOが2022年に400万個のGPUを出荷するという販売目標を達成できないと認めたにもかかわらずである。言うまでもなく、あるアナリストは、IntelがArcに35億ドルを投じ、短期的にはその投資を回収する見込みがないと推測している。Intelは、クライアントゲームだけでなく、データセンター向け製品も含めて、明らかに長期的な視点で取り組んでいる。しかし、Intelは2025年までに100億ドルのコスト削減を目指し、ベルトを締め始めており、グラフィックス部門がその施策の影響を受けないとも言い切れず、今後の推移が見守られるところだ。
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