Intelの「Innovation 2023」の最大の話題は、年末発売予定の「Meteor Lake」プロセッサーだが、興味深いその他の情報として、現在のクライアント・プロセッサー・ロードマップについての詳細も発表されている。CEOのPat Gelsinger氏は、「Lunar Lake」テスト・ボックスのデモを披露したほか、2025年のリリースを目指す新しいIntelのクライアントプラットフォーム「Panther Lake」についても発表した。
Intelの更新されたロードマップは、その先にあるものを我々に垣間見せている。待望のLunar Lakeプロセッサーが2024年から2025年のタイムフレームに設定されたのに続き、Panther LakeはIntelの18Aノードのすべての技術的進歩が搭載される大きな進化になる事を予想させるものだ。
前述の通り、IntelはIntel Innovation 2023でLunar LakeのAI機能をライブデモで披露した。ひとつは、Audacityソフトウェア内でRiffusionと呼ばれるAIプラグインを実行し、音楽を生成するデモ。もうひとつは、テキストから画像への生成モデルを使用してStable Diffusionを実行するデモで、参考のためにカウボーイハットをかぶったキリンが登場した。これはすべて、Lunar Lakeのテストボックスを使って行われ、シームレスに2つのデモを簡単に実行することができた。
Intel クライアントプロセッサーロードマップ | ||||
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Name | P-Core uArch | E-Core uArch | プロセスノード (コンピュートタイル) | 発売年 |
Meteor Lake | Redwood Cove | Crestmont | Intel 4 | 2023 (12月) |
Arrow Lake | Lion Cove? | Crestmont? | Intel 20A | 2024 |
Lunar Lake | Lion Cove? | Skymont? | Intel 20A? | 2024? |
Panther Lake | ? | ? | Intel 18A | 2025 |
Panther Lakeについてだが、Gelsinger氏は、2025年にリリースする予定だと述べた。つまり、2025年末までにMeteor Lake、Arrow Lake、Lunar Lake、そしてPanther Lakeの順でリリースされることになる。Panther LakeはLunar Lakeをベースに、先進の18Aノードですべてのタイルを製造することを目指している。Panther LakeがどのようなPコアやEコア・アーキテクチャを採用するのかはまだ分かっていない。
Panther Lakeは2025年のリリースを目指しており、2024年の第1四半期にファブに出荷される予定で、Intelの野心的な「4年で5ノード」戦略は本格化している。Lunar Lakeが20Aノードの先進的なオンチップAI機能で道を開く一方、Panther Lakeはより先進的な18Aノードを使用してこの基盤の上に構築することを目指している。
具体的なアーキテクチャの詳細はまだ乏しいが、2025年末までにMeteor、Arrow、Lunar、Panther Lakeを順次リリースすることは、クライアント・プロセッサの展望を再定義しようとするIntelの積極的な取り組みを強調するものである。
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