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先日発表されたAppleMagSafeテクノロジーに基づく業界標準のワイヤレス充電規格「Qi2」だが、Android AuthorityがCES 2023にてWireless Power ConsortiumのマーケティングディレクターPaul Struhsaker氏にインタビューを行い、詳細について掘り下げている。いくつか興味深い内容があったため、ご紹介しよう。

Q:新しいワイヤレス充電規格「Qi2」について、もう少し詳しく教えてください。

A: Qi2は、コンシューマー向けワイヤレス充電、特に携帯電話やイヤホン、そして将来的には時計周りのワイヤレス充電の最終的な世界統一規格です。

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ということで、Qi2は将来的に、スマートウォッチの充電についても統一的な充電方法を提供する事になりそうだ。

また、スマートフォンについても、マグネットによる貼り付け・位置合わせを活かした充電方法が統一され、Qi2対応機器ならば、互換性のあるどんな充電器でも充電出来るようになる事になる。ユーザーとしては選択肢が増えることは純粋に歓迎すべき変化だろう。

Q: Qi2と従来規格の具体的な違いは何ですか?

A:まず第一に、効率です。新しい規格は、エネルギー伝送の効率が格段に向上しています。世界中の規制機関が、ワイヤレスのエネルギー伝送を有線に近づける必要があると言い始めていますが、まさにQ2はそれを実現するものなのです。

2つ目は、認証です。ご存知のように、どんな業界でも模倣品はたくさんあります。電力を供給することで、デバイスにダメージを与える可能性があるのです。そのため、私たちは認証プロセスを導入し、承認された充電器と承認された受信機、つまり電話機とのみ通信できるようにしています。

そして最後に、前の質問ですでにお話した相互運用性です。

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ここで注目すべきは“認証”についてだろう。この認証の強制力がどの程度なのか気になるところだが、それについてもAndroid Authorityは掘り下げており、以下の通りの回答が得られている。

Q:ということは、Qi2で動作する製品はすべて認証が必要になるのでしょうか?

A: はい、すべてのQi2デバイスは、確認と認証が必要になります。また、従来はなかったことですが、これらのデバイスに当社のロゴを強制的に表示することになります。つまり、JD.comやAmazon.comなどのウェブサイトでQi2対応と宣伝している人を見つけたとき、検証・認証されていなければ、その製品を販売停止にすることができるのです。

これは、規格を作るための1つのポイントです。スタンダードというのは、3つの要素で成り立っています。1つは品質です。価値のあるスタンダードを作るには、品質が必要です。2つ目はプロモーションで、これは皆さんと私がここでやっていることです。なぜなら、もしあなたが腰を据えてブランドを行使しないのであれば、どんなブランドがあるのでしょう。

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Qi2対応機器には強制的にQi2ロゴが表示されるとのことだ。そして、認証を受けていないにもかかわらずQi2対応と偽って販売している製品は、販売を中止させることで、安全性と品質を保つのだという。

wireless charaging qi

そして、最後にQi2の今後についても興味深い内容が語られている。

Q: Qi2の充電速度はまだ15Wです。もっと多くのブランドがこの規格を採用し、安全性を維持しながら速度を上げるためにもう少し研究を重ねる時間ができたら、速度が上がることを期待してもいいのでしょうか?

A:そうですね。約1年半後には、急速充電器と呼ばれるものが登場します。Qi2.1と呼ばれるもので、それに伴い、高出力充電の安全性を確保するために必要な改良が行われる予定です。その時には、私たちの新しい規格は、他のデバイスにもアプローチできるようになるでしょう。

タブレット端末もそのひとつで、より強力な充電が可能ですが、これもまた、技術の安全性と問題のないことを確認するために、一歩一歩進んでいます。しかし、私たちは、この技術が安全で問題がないことを確認するために、一歩ずつ進んでいます。

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今年はまずはMagSafeに基づき、最大15Wのワイヤレス充電に対応するQi2が登場するが、来年にはより高出力に対応するQi2.1が登場するとのことだ。どの程度の出力が得られるかは具体的には語られていないが、現在のワイヤレス充電よりも充電速度が上がることは間違いない。

また、注目すべきはタブレットへの言及だろう。Qi2はタブレットへの対応も視野に入れており、今後はiPadやその他のタブレットへのワイヤレス充電もQi2規格に基づき行われる事になるかも知れない。

Qi2製品は2023年冬には登場する予定とのことだ。今後はこれまで以上にバリエーション豊富なワイヤレス充電機器が登場し、消費者の利便性が向上することは間違いないだろう。


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