MWC2022において、HTCは同社独自のメタバースビジョンである「Viverse」を発表したが、このViverseへのアクセスを統合したスマートフォンの開発に取り組んでいることを、HTC副社長のCharles Huang氏が初めて公に語った。
HTCがViverseを新しいハイエンドAndroidスマートフォンにどのように組み込むかは不明だが、ARおよびVR機能(総称してXR)をスマートフォンに組み込むことは、数年前より様々な所で試されてきた。Meta Quest 2のような成功したスタンドアロンVRヘッドセットの出現により、HTCは、スマートフォンを中心に据えた独自のメタバース戦略を展開していく方向に舵を切ったのかも知れない。
HTCは、詳細が明らかでないこの「Viverse-Phone」についてはこれ以上コメントしていない。Digitimesでは、4月にも登場する可能性があると述べている。
Viverseは、HTCがより幅広いメタバースに適合することを望んでいるアプリとオープンテクノロジーのコレクションだ。同社はOpenXRを利用してXRハードウェアおよびサービスとの統合を強化し、VRMモデルと連携して、プレーヤーがさらに別のアバターを作成する代わりに、Viverse内で既存の仮想アバターをインポートして使用できるようにしている。
Viverseは、複数の種類のデバイスからアクセスできるメタバースとなるように設計されているため、スマートフォンをネイティブに利用できるようにすることで、HTCの採用率を高めることが狙いだ。一体それがどのような形になるのか不明だが、HTCが再びプレミアムスマートフォンに取り組むことで市場の活性に繋がる事を期待したい。
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