現在、月周回軌道にある日本の月着陸船「Hakuto-R」が、「地球の出」のような美しい画像を撮影した。東京に本社を置く民間企業ispaceのMission 1着陸機は、4月20日の日食の時間帯にこの画像を撮影し、オーストラリアで皆既日食を見ることが出来たという。
撮影時、探査機は月表面から約100km上空にいた。
「ミッション1着陸機に搭載されたカメラから、またまた信じられないような写真が届きました!」と、ispaceはツイートした。
地球と月が鮮明に映し出され、ランダー搭載カメラの実力を見せつける。
早ければ明日4月26日(水)午前1時40分(日本時間)に月面に着陸する可能性があり、「Hakuto-R」にとって大きな1週間となるかも知れない。これは最も早い着陸目標日だが、チェックアウトの進行状況によっては変更される可能性がある。
Hakuto-Rミッションは、2022年12月11日、SpaceX社のFalcon 9ロケットでLunar Flashlightミッションとともに打ち上げられた。ispaceは、無人の月着陸船が月面に安全にタッチダウンする最初の商業企業になることを目指している。Hakuto-Rは、もともとGoogle Lunar XPrizeのために設計されたものだった。しかし、打ち上げの機会を得たのは、コンペティションが終わってからずっと後の2022年だった。
打ち上げ軌道は、深宇宙まで約140万kmの旅をし、数分間の制御燃焼の後、2023年3月21日に月周回軌道に入ることに成功したのだ。
ispaceシリーズ1月着陸船は、高さ約2.3m、4本の着陸脚を持ち、ペイロードを満載した状態で約1,000kgの重量がある。本体は八角形の角柱で、高さ1.6メートル、最も広い直径が約1.6メートルだ。着陸用メインスラスター1基とアシストスラスター6基を備える。電子機器はソーラーパネルで駆動される。
この最初のミッションの成功次第では、おそらく2024年に2回目の月着陸船ミッションを計画しているそうだ。月着陸船の打ち上げに加え、同社はいつの日か月周辺に衛星を配備することを目指している。ispaceは、月面にペイロードを運ぶだけでなく、月周回軌道にペイロードを運ぶために複数の企業と交渉中であるという。
Hakuto-Rの着陸予定については、こちらでライブ中継を見ることが出来る:
この記事は、NANCY ATKINSON氏によって執筆され、Universe Todayに掲載されたものを、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)に則り、翻訳・転載したものです。元記事はこちらからお読み頂けます。
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