NASAの月探査機『アルテミス1号』の打ち上げに「GO」が下り、いよいよ待望の打ち上げが近付いてきた。
11月10日(木)にハリケーン「Nicole」が上陸し、発射台におかれたままのアルテミス1号ロケットは一部被害を受けたものの、NASAのミッションマネージャーはカウントダウン作業の状況と2つの未解決の技術項目を検討し、11月16日(水)の打ち上げに向けて「GO」を出した。
宇宙船オリオンの断熱コーキングが強風で損傷したものの、コーキングを詳細に分析し、打ち上げ中にそれが剥がれた場合の潜在的なリスクについて検討した結果、ミッション管理チームは、この材料が剥がれたとしても、飛行に重大な危険をもたらす可能性は低いと判断した。
NASA探査地上システムプログラム副マネージャーのJeremy Parsons(ジェレミー・パーソンズ)氏は、「チーム全員一致で、打ち上げカウントダウンを進めても良い状態にあることを推奨しました」と述べている。
また、Parsons氏は、ミッションマネージャーが11月16日(水)の打ち上げを妨げるような問題を発見する可能性はまだあるものの、アルテミス1チームがこれまで数々の困難を乗り越えてきたという点では、大いに誇れるものであると付け加えた。
アルテミス1号ロケットの打ち上げは、11月16日の午前1時4分 (日本時間:11月16日午後3時4分)に打ち上げられる。アルテミス1号では、無人の宇宙船オリオンを月軌道に送り込み、ストレステストが行われい、今後の有人飛行に備えたデータの取得が行われる予定だ。
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