Appleのブランドは健在なようで、未だ低迷が続くスマートフォン市場においても、同社は堅調なiPhoneの販売を維持している事が最新のレポートから明らかになった。
Canalysの最新調査によると、世界のスマートフォン市場は第2四半期に出荷台数が10%減少し、2億5,820万台となった。下落自体は、4月に発表された前回のレポートにある2億6,980万台から更に続いているが、市場の下落率が鈍化していることを示し、市場が回復しつつある事が窺える。
今回の調査では、Samsungが5,300万台を出荷し、首位の座を維持した。Appleが僅差で続き、4,300万台を出荷して2位を確保、市場シェア17%を占めた。
Xiaomiは3,320万台で3位、OnePlusブランドを含むOPPOは2,520万台で4位となり、市場シェアは10%であった。Tecno、Infinix、iTelなどのブランドを擁するTranssion Groupは、出荷台数2,270万台、年間成長率22%でトップ5にランクインした。
CanalysのアナリストAmber Liu氏は、「世界スマートフォン市場の落ち込みは、業界全体の在庫削減と特定の地域市場における需要回復の兆しに助けられ、再び縮小した」と述べた。Liu氏はまた、収益性の圧力と半導体業界の回復の遅れの中で、Samsungの保守的な戦略を強調した。
「Samsungは2013年以来最低の第2四半期業績となった。注目の最新モデルGalaxy Z FlipとFoldの発表で、高級品市場でAppleに対抗する意欲を明確に示した」。
今後について、Liu氏は2023年の世界のスマートフォン市場は緩やかに減少すると予想している。新たな市場機会に対する機敏さと開放性により、新興ベンダーが業界の将来を形作る上で極めて重要な役割を果たすだろうと同氏は考えている。
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