最近ではユーザーも減って来ており、親会社のMetaのメタバース・VR関連や、Instagram程に話題にならなくなってきたFacebookだが、久しぶりに出た話題は残念ながらあまり良いものではない。
Facebookのアプリは昔から不具合や悪さをすることで悪名高かったが、ここ数年は、ユーザーはそれらに悩まされずに平和に利用することが出来ていた。だが、今回新たに判明した事は、Facebookのアプリには、意図的にユーザーのデバイスでアプリの実行速度や、画像の読み込み方法などをテストし、バッテリーを不必要に消耗させる機能が備わっているとのことだ。
Hayward氏は上司に、「このテストがいかに有害であるか」を相談したところ、「少数の人を傷つけることで、より多くの人を助けることができる」と答えたという。
Hayward氏は、緊急通報、衝突検知、落下検知などのためにバッテリーが必要になる可能性があるのに、誰かのバッテリーを消耗させることで潜在的なリスクが生じるため、これを拒否したとも述べている。Facebookは、警察や救助隊員の携帯電話のバッテリーを知らず知らずのうちに消耗させているかもしれない、とも指摘する。
Hayward氏は、「思慮深いネガティブ テストの実行方法」という社内トレーニング ドキュメントをどのように受け取ったかについても語っている。
このテストに参加することを拒否したHayward氏は解雇されたとのことだ。
この種のテストは「ネガティブテスト」として知られている、ソフトウェアテストの一種で、アプリに通常とは全く異なる動作や状況を導入し、ソフトウェアやソフトウェアが動作しているデバイスがどのような挙動を示すかを確認する役割を果たすものだ。これらは本来、ユーザーのデバイスで行われるべきではなく、テスト段階で自社のデバイスで行うべき種類のものだ。万が一ユーザーのデバイスで行われものならば、そのことは明示しておき、事前に許可を取る必要もあるだろう。倫理的にも許されるものではない。
いずれにせよ、Facebookや他のアプリやプラットフォームが同じことをするのを止めるために、ユーザーができることは、アプリの使用を完全に止めることを除けば、ほとんど何もない。それでも利便性からそのアプリを手放せないのならば、性善説に立って、自分が利用するアプリの制作者を信じるしかないだろう。
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