11月3日、AMDはNavi 31ダイを搭載したRDNA 3ベースのRX 7900シリーズカードを発表した。NVIDIAの1199ドルのRTX 4080や、恐らく名前が変わり発売されると思われるRTX 4070の有望なライバルになるかと思われたが、リークされたベンチマークテストの結果を見ると少し期待外れな印象だ。
AMDはその後、7900 XTのベンチマークを含むRX 7900シリーズの性能の詳細を共有し、次期Radeon RX 7000の性能レベルを概算し、RTX 4080および4090と比較した。7900 XTXのラスター出力は4080と4090の間に位置し、レイトレーシングではRTX 40シリーズの両GPUには及ばないというのが、予想された性能だった。
これらのカードは12月13日に発売される予定だが、今回RX 7900 XTXの合成ベンチマークスコアの最初のリークがGeekbenchに掲載された。しかし、これを見る限り、7900 XTXのベンチマーク結果は残念な結果に終わっている。スコアによると、NVIDIAのRTX 4090は、OpenCLコンピュート・テストでAMD 7900 XTXに対して143.6%という大幅な差をつけている。そして、7900 XTXの主なライバルであるRTX 4080ですらも、65.5%もの差をつけているのだ。
RX 7900 XTXのVulkanスコアも、特筆すべき点はない。XTXは91,652ポイントを出しており、これはRTX 3090 Ti、3090、またAMD自身が前世代から出しているRX 6900 XT、6800 XTの後塵を拝していることになる。
もちろん、これは発売前の数字なので、あまり意味はないかもしれないし、発売後の結果はまったく違うものになる可能性もある。ここでテストされたサンプルが、単なる欠陥のあるエンジニアリング・サンプルであるか、ドライバに不具合があり、発売予定のRX 7900 XTXと7900 XTが実際に印象的であることを期待したいところだ。
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