Epic Gamesは、サードパーティの開発者向けに、同社のPCゲームストア「Epic Games Store」へのタイトル供給を促すべく、新たに魅力的な提案を行っている。同社は、対象となるゲームやアプリのメーカーに対し、6ヶ月間、純収益の100%を提供すると発表した。更に独占期間が終了した後も、デベロッパーとパブリッシャーはそのプロジェクトの収益の88%を獲得することが出来る。最終的に、Epicは12%の手数料を受け取るだけとのことだ。
ゲーム開発者とパブリッシャーは、Steamのようなストアでは通常70%/30%、Epic Games Storeでは88%/12%で分配されるところを、近々、PC移植版からの収益の100%を受け取ることができるようになる。ただし、この権利を得るには、Epic Games Storeでのゲームの独占販売期間を6ヶ月間設けることに合意する必要があるとのことだ。
Epicは、新しい独占提供について以下のようにプレスリリースで説明している:
Epic Games Storeは、2億3,000万人以上のプレイヤーと6,800万人の月間アクティブユーザーを抱える、急速に成長する巨大なグローバルオーディエンスの本拠地です。「Epic First Run」プログラムに参加する製品は、新しい限定バッジ、ホームページへの掲載、専用コレクションによって、これらのユーザーに店頭で紹介されます。さらに、セール、イベント、エディトリアルなど、関連する店舗キャンペーンでも製品が紹介されます。一度プログラムに参加した製品は、Epic First Run期間中、継続的に露出されます。
対象者についてEpicは、サブスクリプション・プログラムにも登場したことのない未発表のPCゲームやアプリであれば、この新しいプロモーションに参加できるとしている。Epic First Runプログラムは2023年10月16日に開始され、Epic Gamesの開発者アカウントを保有する、対象製品を持つ企業が登録できるようになる。
Epicの独占販売であるため、これらのゲームはSteamやPC Game Passのようなプラットフォームでは販売されないが、企業が直接販売を通じて自社のストアやランチャーでゲームを販売することは問題ない。Humble StoreやGreen Man Gamingのようなサードパーティ再販業者の利用もサポートされる。
「6ヶ月の独占期間が終了した後も、開発者は他のサードパーティ ストアで製品をリリースすることができ、Epicの88%12%の収益シェアから引き続き利益を得ることができます」と、Epic Gamesは述べている。
これらのタイトルは、Steamの巨大なユーザーベースと熱狂的なファンを逃すことになるが、Valveの市場標準である30%からの収益カットと比較すると、6ヶ月間100%の収益は確かに魅力的なオファーだろう。このオファーによって、Epic Games Storeの独占タイトルのラインナップが変わるかどうか、今後が楽しみなところだ。
Source
- Epic Games: First Run
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