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地球の自転速度が突然速くなり、6月29日は記録上で最も1日が短かったことが判明

2022年6月29日、地球の自転速度に変化が起き、1日の長さが実は少し違ったことに、恐らく気付いた人はいないだろう。だが、実際にその日はいつもよりも“ほんの少し”1日が短かったのだ。

史上最も短かった1日

2022年6月29日の地球の自転は、記録を取り始めてから今日までで最速を記録したとのことだ。TimeAndDate.comによると、その日、地球は、1回転を完了するのに、24時間から“1.59ミリ秒”短い時間だったとのことだ。

地球の1回転がちょうど24時間ではないのかと思われるだろうが、実はそうではない。

まず、1日というのは、実は定義によって「種類」があるのだ。

1つ目は太陽日。地球が自転してまた次に太陽が空の同じ位置に見えるまでのことで、24時間のことを指す。2つ目に、恒星日がある。これは地球が360度自転するのに要する時間で、23時間56分4.091秒と定義され、地球が遠くの星を基準に自転して1周する時間でもある。

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6月29日の地球の自転速度について話をする前に、“うるう秒”について知っておく必要がある。

数年前までは、1973年以降に行われた数々の原子時計の測定結果から、地球の自転が遅くなっていると考えられていた。そのため、自転の遅さを考慮し、国際地球回転基準系サービス(IERS)では、“うるう秒”を追加するようになったほどだ(前回は2016年12月31日に発生した)。これは、地球の自転が月によって時間をかけて減速されているためだと考えられている。

しかし、最近になって原子時計によって、地球の自転が急速に加速していることが明らかになった。

2020年は1960年以降で28日間も最短日があった。しかし、2021年の最短日は2020年よりも少なく、前年の傾向を逆転させていた。それが今回、2022年6月29日、我々の惑星は史上最速の自転を行っていたことが判明した。ちなみに、2022年7月26日も、1.50ミリ秒1日が短かったらしい。

地球の自転速度が異なる原因は不明だが、さまざまな説がある。

  • 氷河が溶けて極にかかる重さが減ったという説。
  • 地球内部の溶けた核が時間と共に移動しているという説。
  • 地震が原因という説。
  • 「チャンドラーのぐらつき」と呼ばれる、地球表面での極の移動が原因という説。

これらの説のどれが正しいかはまだわからないが、これらの要因が複合的に作用している可能性もあるし、まったく別のものである可能性もある。

地球の自転速度の重要性

GPS衛星に使われている原子時計は、地球の自転を考慮していないため、地球の自転が早くなることが影響してしまう。どういうことかというと、地球の自転が速くなると、同じ位置に来るのが少し早くなるのだ。0.5ミリ秒は、赤道では約26cmの誤差に相当する。6月29日の1.59ミリ秒では、82.6cmとなる。これは小さくない誤差だ。

また、NTP(Network Time Protocol)サーバーと同期しているスマートフォンやコンピューター、通信システムにも混乱が生じる可能性がある。1970年1月1日午前0時00分00秒(UTC)からの秒数として定義されているからだ。

このまま地球の高速自転が続けば、史上初の“負のうるう秒”が導入される可能性がある。

これは、原子時計の超安定したリズムに基づく市民時間と、太陽の動きに基づく太陽時間を一致させるために必要なことである。

しかし、負のうるう秒は、時計が1秒遅れることを意味し、ITシステムに問題を引き起こす可能性があるため、そう簡単なものでもなさそうだ。

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