CD PROJEKT REDは、3月22日(日本時間)、同社人気のRPGシリーズ『The Witcher』の次回作の制作について発表した。
The Witcher公式サイト : ニュース「新章が幕を開ける」
「新章が幕を開ける」と書かれた一枚のティザー画像と共に、ごく短い発表が行われた。ティザー画像では、「猫のエンブレム」が雪の中に半分埋まっている画像が公開されている。前作までの主人公「ゲラルト」と言えば「狼のエンブレム」だったが、新作ではどのような展開が見られるのだろうか。期待が膨らむ。
内容の詳細については触れられなかったが、Epic Gamesとの複数年にわたる技術的パートナーシップを締結したこと、これまで自社製のゲームエンジン『REDengine』で行われていた開発から、Epic Games開発の『Unreal Engine 5』に開発環境を移行することが発表された。
この提携は、『Unreal Engine 5』をCD PROJEKT REDが使用するのみならず、『Unreal Engine 5』及びそれ以降のバージョンの開発における技術的提携も含まれているとのことだ。
CTOのPaweł Zawodny氏は、今回の提携についてこう語っている。
社内のRED 2.0変革の中核のひとつは、テクノロジーへの注力をより強化することであり、Epic Gamesとの協力関係もこの原則に基づいているのです。当初から、我々は典型的なライセンス契約を考えていませんでした。我々とEpicは共に、これは長期的で充実した技術提携であると捉えています。CD PROJEKT REDにとって、次回作の技術的な方向性をできるだけ早い段階から決定しておくことは極めて重要です。過去には、次回作のリリースごとにREDengineを進化させ、適合させるために多くのリソースとエネルギーを費やしてきました。今回の提携は、開発の予測可能性と効率性を高めると同時に、最先端のゲーム開発ツールへのアクセスを可能にするものであり、非常にエキサイティングなことです。Unreal Engine 5を使ってどんな素晴らしいゲームが生まれるか、今から楽しみです
また、Epic GamesのTim Sweeney氏は、今回の提携についてこう語っている。
Epicは、かつてない規模と忠実度でダイナミックなオープンワールドを制作できるよう、Unreal Engine 5を構築してきました。CD PROJEKT REDと提携し、インタラクティブなストーリーテリングとゲームプレイの限界に挑戦する機会を得たことを大変光栄に思っており、この取り組みは今後何年にもわたって開発者コミュニティに利益をもたらすことでしょう。
今回の開発環境の移行は、恐らくCyberpunk 2077で起こった様々なバグやその他の問題、そしてそれらへの対処とその困難さが理由の1つである事は間違いないだろう。CD PROJEKT REDが本来の優れたストーリーテリングや世界観の構築に必要なリソースを割き、基礎的な技術的問題に悩まされないで済むために、今回のUnreal Engine 5の採用が決定されたのではないだろうか。
なお、Cyberpunk 2077については、これまで通りREDengineで開発が継続されるとのことだ。
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