[GDC2022]Unityのデモ『Enemies(敵)』が「完全に実写」でついに「不気味の谷」を超えるレベルに

masapoco
投稿日 2022年3月23日 3:46
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ゲームエンジンのUnityが、本日よりアメリカ、サンフランシスコで開幕した「ゲーム開発者向けカンファレンス(GDC)」において、同社の新たな技術を利用したシネマティック技術デモ「Enemies」を公開した。「完全に実写と見紛うレベル」の映像に、あなたもきっと驚くはずだ。

今回、発表された「Enemies」は、荘厳な雰囲気の建物の中で女性がチェスをしているもの。CGは動き出す建物やエフェクトに使われているのかなと思ったが、なんと「女性も含めて全てがリアルタイムCG」だという。

これらはUnityが買収したWeta Digital社とZiva Dynamics社の技術を取り入れた「Unity 2022」による成果だという。

この、「Enemies」のデモを制作するに当たり、UnityのHigh Definition Render Pipeline(HDRP)、Screen Space Global Illumination(SSGI)、新しいAdaptive Probe Volumesが導入された。また、リアルタイムのレイトレーシング、レイトレーシングアンビエントオクルージョン、およびNVIDIAのDeep Learning Super Sampling(DLSS)により、デモをネイティブ解像度に匹敵する画質で4Kで実行でてきている。

デジタルヒューマンテクノロジー

今回、実写レベルのCGを実現するにあたり導入されたのが、「デジタルヒューマンテクノロジー」だ。これは、2020年に公開された『The Heretic』で導入された技術を拡張させた物になる。

『The Heretic』とは違い、白人の40代の女性がモデルの作品となる。明るい肌は透明感が高いことから、動いたり話したりすることで血流の影響が目に見えること、シワもより目立って見えるので、それらを反映する「テンションテクノロジー」を開発したという。これにより、フェイシャルリグが不要となった。また、顔の産毛も肌のリアリズムの観点から再現しているが、これはスキルアタッチメントシステムをGPUに移行することで可能になっている。

眼球についても、虹彩にコースティクスを加えることでよりリアルで、臨場感が増している。

『The Heretic』で共有したバージョンからのアップデートと機能強化を含んだ「Digital Human 2.0パッケージ」が1~2ヶ月後にリリースされる予定だ。

リアルな毛髪を再現する「Unity Hair」

同社は、3つのパーツで構成され、主人公の髪の自然な表情や動きを作り出す、新しいソリューション「Unity Hair solution」を開発したという。

1つ目は『Hair system』:これは、ヘアのオーサリング、スキニング、ストランドベースのシミュレーション、およびレンダリングのための統合ソリューションとなる。

「Unity Hair」は、ストランドベースの髪のオーサリング、インポート、シミュレーション、レンダリングのための全く新しいヘアソリューションとなる。

2つ目は、『Hair shading in HDRP』:これにより、リアルな髪や毛並みを実現することができ、また良好なパフォーマンスを得るためにパラメータを変更する必要がなく、どのような光の状態でも高められた視覚的結果を生み出すことができるようになっている。

3つめは『Hair rendering』:非常に細い髪の束を効率的にレンダリングし、画面上で髪の束が小さすぎる場合に適切にラスタライズされないことで生じるエイリアシングの量を削減することができる。Enemies では、マルチサンプルの可視性バッファを使用して、非常に細い繊維によるエイリアシングを低減し、シェーディングは別のシェーディング・アトラスで行われ、可視性とシェーディングが切り離されている。

これらは、GitHubでリリースされる。これにより、正式にサポートされる機能になる前に、フィードバックを収集して更新することができる。



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