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International Data Corporation(IDC)が発表した最新のWorldwide Quarterly Mobile Phone Trackerによると、史上初めてAppleがSamsungを抑え、年間を通して最も多くのスマートフォンを出荷した事が明らかになった。IDCは、このデータは暫定的なものであり、変更される可能性があると注意を促しているが、別の調査機関であるCanalysも、Appleが2023年通年でトップの座を占めるとしている。IDCの集計によれば、Appleの携帯電話総出荷台数は2億3,460万台とされており、Samsungの2億2,660万台を上回っている。続いてXiaomiが1億4,590万台、Oppoが1億310万台、Transsionが9,490万台でトップ5を占めている。

IDCは以下のように報告している:

「最大の勝者は明らかにAppleです」とIDCのWorldwide Tracker teamのリサーチ・ディレクター、Nabila Popalは言う。「トップ3の中で毎年プラス成長を示しているのはAppleであるというだけでなく、史上初めて毎年1位を獲得しています。最大の市場である中国において、規制の強化やHuaweiとの新たな競争に直面しているにもかかわらず、です。Appleの継続的な成功と回復力は、積極的な下取りキャンペーンと無利子融資プランに後押しされ、今や市場の20%以上を占めるプレミアム・デバイスの増加傾向によるところが大きいでしょう」。

IDCとCanalysの両社は、Apple製品の出荷台数の推計を様々な手法に基づいて行っており、必ずしも一致していない。以下はIDCが集計し公表された結果である。Appleは2023年第4四半期に11.6%という大きな成長を遂げているが、反面Samsungは10.9%のマイナス成長となっている。

企業名2023年第4四半期
出荷台数
2023年第4四半期
市場シェア
2022年第4四半期
出荷台数
2022年第4四半期
市場シェア
成長率
1. Apple80.524.7%72.124.0%11.6%
2. Samsung53.016.3%59.519.8%-10.9%
3. Xiaomi40.712.5%33.211.0%22.7%
4. Transsion28.28.6%16.75.6%68.6%
5. vivo24.17.4%22.97.6%5.1%
Others99.530.5%96.132.0%3.5%
TOTAL326.1100.0%300.6100.0%8.5%
Source: IDC Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker, January 15, 2024

2023年の年間を通しての出荷台数は3.7%増の2億3,460万台となり、市場全体の5分の1のシェアを獲得し、史上初めて首位となった。一方、Samsungの出荷台数は13.6%減の2億2660万台となった。

企業名2023年出荷台数2023年市場シェア2022年出荷台数2022年市場シェア成長率
1. Apple234.620.1%226.318.8%3.7%
2. Samsung226.619.4%262.221.7%-13.6%
3. Xiaomi145.912.5%153.212.7%-4.7%
4. OPPO103.18.8%114.49.5%-9.9%
5. Transsion94.98.1%72.66.0%30.8%
Others361.831.0%377.231.3%-4.1%
TOTAL1,166.9100.0%1,205.9100.0%-3.2%
Source: IDC Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker, January 15, 2024

市場が縮小しているにもかかわらず、600ドル以上のプレミアムスマートフォン・セグメントは昨年、過去最高の24%のシェアを記録した。この分野はAppleが独占しているが、同社の端末の価格を考えれば驚くには当たらない。同社はこのセグメントにおいて、71%という圧倒的なシェアを獲得した。

ただし、これはAppleの成長だけではなくAndroid市場の変化に伴い厳しい競争に直面しているSamsungの後退によるところも大きいとアナリストは見ている。特に中国市場におけるHuaweiの復活は今後更に大きな影響を与えると指摘する:

Android市場全体が多様化しています。Huaweiが復活し、中国国内で急速に進出しており、OnePlus、Honor、Googleなどのブランドがハイエンドの低価格帯で非常に競争力のあるデバイスを発売しています。

スマートフォン全体の出荷台数は2023年には3.2%減少したが、第4四半期には8.4%増加した。しかし、Appleは中国での競争に苦戦しており、同地域での第4四半期の売上は前年を11%下回った、とWall Street Journal紙は報じている。同社は、プレゼントで溢れる旧正月を前に、iPhoneを初めとしたApple製品の値下げを行っている。最新のiPhone、この場合はiPhone 15を値引きすることは、Appleにとっては珍しいことだが、苦境にある市場においては見返りがあるかもしれない。

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(Credit: Canalys)

「ホリデーシーズン需要の改善に助けられ、市場は正しい方向に向かっている」とCanalysのシニアアナリスト、Toby Zhu氏は述べた。

また、「在庫圧力と世界的なインフレが緩和され続けているため、ベンダーはようやく製品の革新と長期的な戦略展開に集中することができ、来年に向けて強固な基盤を築くことができます。Google Pixelや、HONOR、OPPO、Vivo、Xiaomiといった中国ベンダー数社から、オンデバイスAIのトレンドを利用したAndroidの新しいフラッグシップモデルがすでに多数発表されています」と、付け加えている。

「全体として、スマートフォン業界は非常に興味深い時代に向かっています」と、IDC のWorldwide MobilityおよびConsumer Device Trackersグループのバイスプレジデントである Ryan Reith氏は述べている。


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