Appleは、同社の最新スマートフォンiPhone 15シリーズに関し、従来発表していたバッテリー寿命とは異なり、少なくともその2倍の耐久性がある事が判明したと述べている。
Appleによると、これまでのiPhoneシリーズでは、完全な充放電サイクルが500回までは元の容量の80%を維持する設計になっていたとしていたが、iPhone 15シリーズに関しては1,000回の完全な充放電サイクルまでは元の容量の80%を維持する事が可能であると、Appleは9to5Macに対し報告している。
バッテリー寿命の変化は、コンポーネントと様々な電力管理システムに様々な改良が加えられたおかげで達成された様だ。
同社がこうしたバッテリー寿命について再考するきっかけは、EUにおけるエネルギーラベルの表示義務が始まるからだろう。2025年6月より、EUでビジネスを展開するスマートフォンやタブレットのメーカーには、エネルギー効率、バッテリー寿命、埃や水からの保護、偶発的な落下への耐性を示す等級(A~G)が割り当てられ、これの表示が義務付けられる。グレードのうちバッテリー寿命の部分については、元の容量の少なくとも80%を維持しながら少なくとも800回の充電サイクルが必要であり、これについて、従来の500回ではApple製品は基準を満たせないため、Appleは再検査を行い、自社製品の基準を引き上げたいようだ。
今回の変更が適用されるのはiPhone 15世代のモデルのみで、それ以前のバージョンはまだ500サイクルまでとされている。Appleによると、旧モデルについては、充電サイクルのデータポイントがまだ正しいかどうか確認中だという。
加えて、Appleは近々、iPhoneの最も重要なバッテリー管理のひとつを、iOS設定の別の場所に移す予定だ。現在ベータ版のiOS 17.4から、バッテリーサイクル数は「設定」>「一般」>「バージョン情報」から、より論理的な「バッテリーヘルス」(「設定」>「バッテリー」)に移動する。Appleは昨年秋にリリースしたiOS 17で、モバイルソフトウェアにバッテリーサイクル数を導入した。
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