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AppleがGoogleやOpenAIと、その大規模言語モデル(LLM)のライセンス契約に向けた交渉を行っている可能性がBloombergから報じられたが、これが直ちに同社がAI開発そのものを諦めた事には繋がらないかも知れない。

Apple Insiderが閲覧した投資銀行JP Morganの内部メモによると、Appleは独自のプライベート・ローカル・モデルを開発する一方で、GoogleからGeminiのライセンスを受けるというハイブリッドアプローチを取ることで、AI競争で優位に立てる可能性があるという。

AppleによるAI開発がどの程度進められているのかは全く不明だが、これまでにも度々論文の形で明らかになったように、オンデバイスでのAI駆動に関しては一定の成果を上げていることが窺える。直近では、MM1と呼ばれるマルチモーダル・AIモデルについて発表しているが、これはGoogleのGeminiのように3つのパラメータサイズを備えており、最も巨大なモデルではOpenAIのGPT-4Vや、GoogleのGemini Ultraに比肩しうる性能を有し、スマートフォン上でも動作可能な最も小型のモデルも同じくGoogleのGemini Nanoを上回る性能を見せている。

AppleでAI研究を率いていた元従業員のRuslan Salakhutdinov氏は、同社がMM1から派生した、オンデバイスで動作する生成AIツールの構築に注力する可能性があると考えている、とWired誌は伝えている

JP Morganは、Appleがクラウド・オンデバイスの2つのアプローチを取ることでで優位に立てる可能性があると指摘する。Appleとしては、物議を醸すLLMをリリースするよりも、ユーザーのプライバシーを保護する小規模なオンデバイスモデルに集中することで、ユーザーは性能と安全の両方の長所を得ることができる。

先週Bloombergが報じた別のレポートでは、AppleがカナダのAIスタートアップDarwinAIを買収したと言及している。これはオンデバイス処理にとって重要な要素であり、Salakhutdinov氏が示唆する役割を果たす可能性がある。

JP Morganは、このアプローチを取った場合のAppleの財務上の成功に焦点を当て、インフラの節約とアプリケーションの消費者体験の向上を示唆している。


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