WindowsでAndroidアプリが利用できるようになったことは、一部のユーザーの間で話題となり、同社の長いOSの歴史の中でも特筆すべき変化であった。Microsoft(マイクロソフト)は、この機能を今後もサポートするのみならず、更なるパワーアップも検討しているようだ。同社はWindowsでのAndroid 13サポートを含め、将来的に何をもたらすかについてのロードマップを共有している。
WindowsのWSA – Windows Subsystem for Android(Android用Windowsサブシステム) – は、Amazon Appstoreを通じてAndroidアプリが利用できるようになっている。日本でもこの機能は利用できるようになっており、対応アプリの数が少ないのはともかくとして、Windows上でAndroidアプリが利用できるようになったのは大きな変化だろう。
その過程で、MicrosoftはAndroidのバージョンに常に対応し、Windows 11に最新版を導入してきた。そして現在、Microsoftは公式にWSAをAndroid 13に対応させる作業に取り掛かっているようだ。
同社は、GitHub上のWSA for developersのページで、いくつかの機能が今後提供される予定であることを指摘している。その1つが、Amazon Appstoreを通じたアプリのAndroid 13サポートだ。
この新たなAndroid 13のサポートと共に、「ファイル転送機能」が搭載されるようだ。これによって、ユーザーはWSAコンテナ(Windows上で動いているAndroidアプリ)とWindowsの間でファイルを転送することができるようになる。
もうひとつの新機能は、「ショートカット」と「ピクチャー・イン・ピクチャー・モード」だ。ピクチャー・イン・ピクチャー・モードでは、ネイティブのWindowsアプリの上に小さなコンテナでAndroidアプリを実行できるようになる。Windows Media Playerのピクチャーインピクチャーモードや、Groove Musicのミニミュージックプレーヤーと同じようなものだろう。
このロードマップでは、さまざまなオーディオ コーデックや、PC でゲームを楽しむためのゲームパッドへのアクセスなど、Windows 11 で Android アプリが現在どのような機能を備えているかについても明らかになっている。
先月リリースされたWindows Subsystem for Androidの最新版では、高度なネットワーク機能、ゲームパフォーマンスの向上、GamePad操作の追加改良、マウスやキーボード入力のサポート強化、OS機能との連携強化など、多くの新機能が追加されている。
今後も機能拡張が進み、より便利な機能が追加されることが楽しみだ。
コメントを残す