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数メートル離れたデバイスにもワイヤレス充電できる新たな規格「AirFuel RF」が発表

2015年にAlliance for Wireless Power と Power Matters Alliance が合併して新たなワイヤレス充電規格を推進する団体「AirFuel Alliance」が誕生したが、その後大きな進展もないまま、ワイヤレス充電規格は事実上Qiが独占状態を築いていた。だが、ついにAirFuelにも動きがありそうだ。同団体はこの度、ワイヤレス給電のための新たな規格「AirFuel RF」を発表した。

“ワイヤレスな”給電が行えるという点では、AirFuel RFはQiと同じように聞こえるが、AirFuelの新しい規格は、高周波を使用して数メートル先まで給電することが可能な点が大きく異なる。この新技術は、アクティブなデバイスが電力を引き出せるようなエネルギーのポケットを作製することで機能する。電源がどこにあっても、数メートル離れたところから複数の機器に電力を供給することができるのだ。

Xiaomiは、この技術の独自のバージョンを2021年初頭にMi Air Chargeで展示したが、それはまだどの商用デバイスにも現れていない。また、ワイヤレス充電は、有線充電よりも大幅に遅く、充電が上手くいっていないなどの理由により、普及の足かせになっている。

AirFuelによると、このAirFuel RFは主に、ウェアラブル端末やIoTセンサーなどの低消費電力で動作するデバイス向けの技術と考えている。これらのデバイスは、多くの優れたAndroid携帯のように高速充電を必要としないため、アライアンスがこれらのデバイスに注力することは理にかなっているだろう。

一方、同グループは、この新しい規格がワイヤレスパワー技術を新しい市場やアプリケーションに普及させる一助となることを期待している。EnergousやAtmosicなど、AirFuelアライアンスのメンバー数社は、今週ラスベガスで開催されるCES 2023で新しいRF規格を展示する予定だ。

Qiはより広く普及しているが、消費者が機器をワイヤレスで充電する方法について業界がコンセンサスを得るには、まだ長い道のりがありそうだ。だが、QiはAppleのMagSafeテクノロジーを採用したQi2を発表しており、ワイヤレス充電における、AndroidとiPhoneとの垣根は少し取り払われた印象もある。これを機により広範に普及することで、更に優れた技術が開発されることを期待したい。


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