Aeromine Technologiesの新型屋上用ブレードレス風力発電装置は、最大16枚のソーラーパネルと同量の電力を供給するとしている。この新たな発電装置は、商業施設におけるクリーンエネルギー発電の常識を覆す存在となりうる可能性を秘めている。
Aeromine社によると、アルバカーキのサンディア国立研究所およびテキサス工科大学との共同研究によって検証されたこの固定型システムは、建物の端に簡単に設置でき、屋上ソーラーパネル同じコストで太陽光発電の最大50%のエネルギーを生成することができるとのことだ。
設置については、倉庫や配送センター、製造施設、オフィスビル、集合住宅、大型小売店など、屋根が平らな建物への設置を想定している。
同社は現在、世界最大の化学メーカーであるBASF社が、ミシガン州ワイアンドットにあるBASF社の製造工場で、特許取得済みの屋上風力発電を試験的に導入しているという。
Aeromine社による屋上用ブレードレス風力発電装置の説明は以下の通りだ。
Aeromineは動きません。レーシングカーの翼のような空気力学を応用し、建物の気流を取り込んで増幅させる技術です。ソーラーパネルに比べ屋根面積が10%程度で済み、静音性と耐久性に優れたAeromineは、天候に左右されず24時間エネルギーを供給します。
Aeromineシステムは、風向きの良い建物の端に20〜40台設置されます。建物の既存の電気系統とシームレスに動作するように設計されており、Aeromineの風力ソリューションと屋上太陽光発電を組み合わせることで、建物の敷地内で必要なエネルギーを最大100%生成し、エネルギー貯蔵の必要性を最小にすることができます。
また、既存の太陽光発電と組み合わせることができるため、すでに設置されている太陽光発電パネルを分解して風力発電ユニットを設置する必要はないとのことだ。
Aeromine社のCEOであるDavid Asarnow氏は、「これは、急成長する屋上発電市場に新たな価値をもたらし、企業が未開拓の分散型再生可能エネルギー源を用いてレジリエンスとサステナビリティの目標を達成することを支援する画期的なものです」と述べている。
太陽光発電と比較して、昼夜を問わずに発電できる風力発電の利点を活かしつつ、太陽光パネルとの併用も可能になる設置面積の少なさもあり、クリーンエネルギーの新たな有力な発生装置として、今後導入が進められていくことが期待される。
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