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Googleによるユーザーの行動追跡が、ユーザーがブラウザのプライベートモード等を用いても防ぐことが出来なかったとして、同社は2020年に訴訟を起こされた。損害賠償額50億ドル、3年にも及ぶ訴訟の末、Googleはこの訴えを却下させることに失敗したが、原告と和解することに合意したことが報じられた。

和解条件は明らかにされなかったが、両弁護士は調停を通じて拘束力のある条件書に合意したと述べ、2024年2月24日までに裁判所の承認を得るための正式な和解案を提示する予定であると述べた。

米国在住のWilliam Byatt氏、Chasom Brown氏、Maria Nguyen氏によって起こされたこの訴訟は、Googleがプライベートモードでブラウジングしている間のユーザーデータ収集が盗聴法に抵触するとの懸念を浮き彫りにするものだ。

Googleによるユーザーの追跡は、Google Analyticsやブラウザのプラグインからの情報、Coockie等によって行われ、WebブラウザのChromeであればシークレットモードや、その他のブラウザではプライベートモードなどを使っている時でさえもGoogleに行動が追跡されていたと原告側は主張していた。また、こうした状況は、ユーザーが共有することを望んでいない情報をGoogleの一存で制御出来る状況を生み出し、人々に虚偽の信念を抱かせていると訴えていた。Googleの広報担当者は当初、シークレットモードはユーザーの行動が端末に保存されることはないが、Webサイト側はセッション中にユーザーの情報を収拾出来る仕様になっていると述べていた。

原告側は、Googleが広告販売とWebトラフィックの追跡のためにインコグニートブラウザの使用状況を監視していたことを証明する、Google幹部間の会話を示すとされる内部メールを提出した。訴状では、Googleが連邦盗聴法とカリフォルニア州プライバシー法に違反していると訴え、被害を受けたユーザー1人につき最高5000ドルを要求していた。彼らは、2016年以来シークレットモードを使用していた何百万人もの人々が影響を受けた可能性が高いと主張し、それが彼らが同社に求めていた巨額の損害賠償の根拠ともなった。最終的にGoogleは50億ドルより低い金額で和解することで合意したようだ。


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