Steam Deckに大型有機ELディスプレイを搭載した新モデルが登場

masapoco
投稿日 2023年11月10日 6:48
press oled front cocoon

以前、Valveの開発者が“Steam Deckの後継機が近く出るとしても処理性能をアップさせたものではない”と度々予告していたが、今回同社が発表した新モデルはNintendo Switchが取った路線をそのまま踏襲するような形となっている。

新たにValveが発表した「Steam Deck OLED」は、より大きな画面の有機ELディスプレイを備え、バッテリー駆動時間が延び、Wi-Fi6Eへの対応による通信速度の高速化という処理性能以外の部分で強化が図られている。

Steam Deck OLEDSteam Deck
画面7.4インチ (1280 x 800) HDR 有機ELディスプレイ7インチ (1280 x 800) LCD display
プロセッサー6nm APU7nm APU
Wi-FiWi-Fi 6EWi-Fi 5
バッテリー50WHr バッテリー 3 ~ 12 時間使用可能 (コンテンツによって異なる)40WHr バッテリー 2 ~ 8時間使用可能 (コンテンツによって異なる)
電源45W 電源、2.5 メートルのケーブル付き45W 電源、1.5 メートルのケーブル付き
サイズ298mm x 117mm x 49mm
重量640グラム669グラム
価格512GB – 84,800円、1TB – 99,800円256GB – 59,800円

オリジナルのLCD Steam Deckは引き続き購入可能だが、64GB eMMCモデルと512GB NVMeモデルは販売終了となる。残りの256GB NVMeモデルは59,800円に大幅値下げされ、新たなエントリーモデルとして販売される。

OLEDモデルは512GBのNVMe SSD搭載モデルが84,800円、1TBのNVMeストレージ搭載モデルが99,800円となる。

大型化した有機ELディスプレイ

最大の変化は、ディスプレイが有機ELへと変更し、これまでの7インチから7.4インチへと大型化したことだろう。だがボディサイズに変更はなく、代わりに30グラム軽くなっている。リフレッシュレートが90Hzにアップされ、ピーク輝度も1,000ニトになっている。タッチスクリーンのポーリングレートも180Hzに向上し、遅延が低減している。

またOLEDモデルは新しいAPUを搭載している。初代Deckは7nmビルドのカスタムAPUを搭載していたが、今回は6nmへと微細化された。理論的には、これによってより電力効率の高い体験が可能になるはずだ。Valveは、ゲームパフォーマンスの向上にはつながらないはずだと指摘しているが、バッテリー駆動時間は顕著に伸びている。

従来の40MHrから50MHrへと増量したバッテリーと上記の6nmプロセスAPU、そして有機ELディスプレイの恩恵によって、駆動時間も大幅に伸び、前モデルから30%〜50%の改善により最大12時間のバッテリー持続時間を実現している。

細かなところでは有機ELディスプレイの採用と共に内部のファンが大型化されたことにより排熱も改善されより低温で安定した動作が可能になっている。

Valveは11月16日午前10時(太平洋標準時)に Steam Deck OLEDの注文受付を開始する。現在はウィッシュリストへの登録が可能だ。

オリジナルのLCDモデルは既に値下げされており、こちらはすぐに注文可能だ。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • Apple WWCD23 Vision Pro VisionOS 230605
    次の記事

    iOS 17.2及びiPadOS 17.2開発者向けベータ2リリース:空間ビデオ撮影に対応

    2023年11月10日 9:13
  • 前の記事

    iOS 18の生成AI機能の一部はiPhone 16のみの提供になるかも知れない

    2023年11月10日 6:36
    apple siri

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • social media image

    NVIDIAがSteam Deckに対抗するための携帯ゲーム機を開発しているとの噂

  • palworld 01

    『パルワールド』が1900万プレイヤーを突破、Xbox Game Pass史上最大のローンチとなる

  • palworld 02

    株式会社ポケモン、パルワールドに関して“パクり”調査を行う可能性を示唆

  • palworld 01

    「銃を持ったポケモン」Palworldが大成功を収めている

  • steam main back

    Valve、Steamにおける生成AIコンテンツを含むゲーム公開について新たなルールを発表

今読まれている記事