Amazonの傘下となったロボット掃除機のパイオニアであるiRobotは、最近は中国のECOVACSやRoborockが販売する、吸引とモップがけの両方が可能なロボット掃除機に技術的に後れを取っている印象もあったが、ついに新たなJ9+シリーズで彼らに追いつくことに成功したようだ。
新たにiRobotが発表した「Roomba J9+」には2つのバージョンがある。従来の掃除機のみのJ9+と、ゴミの吸引に加えてモップがけもできるRoomba Combo J9+だ。
Roomba Combo j9+には、モップの水タンクを自動的に補充するようになった、再設計されたオートエンプティ/充電ドックが付属する。
iRobotは、「Roomba Combo j9+は、このクラスで最高のロボット掃除機とモップであり、ゴミ、ペットの毛、ゴミに比類のない精度で取り組むように設計されていいます。その4段階クリーニングシステムとユニークなデュアル・ラバー・ブラシは、100%パワフルな吸引力と加圧スクラブ作用を提供します。また、モップパッドをほとんど持ち上げない競合の2-in-1ロボット掃除機やモップとは異なり、iRobotのD.R.I.(ドライ・ラグ・インテリジェンス)は、Roomba Combo j9+が毛足の長い絨毯も清潔で乾いた状態に保つことをお客様にお約束します」と、同社新製品の他社に対するアドバンテージをプレスリリースで述べている。Roomba Combo J9+は、絨毯やカーペットを掃除機で吸い込む際、自動的にモップパッドが持ち上がり、不必要に水で濡れてしまうことを防いでくれるのだ。
ハードウェアのアップデートに加え、新機能の大部分はソフトウエアのアップデートに依存する。新たなRoombaのOS 7がJ7とJ9+向けにリリースされるが、これは自動化と効率化を次のレベルに引き上げるようだ。このソフトウェアには「Dirt Detective」と呼ばれるツールが搭載されており、独自のアルゴリズムを使って過去の掃除作業を記録し、家の中で最も汚れている部分を評価し、その場所に優先順位をつける。つまり、最も汚れている部屋から順に掃除していくのだ。
そして、Roomba Combo J9+はさらに一歩進んでおり、Dirt Detectiveについては、バスルームがどんなに汚れていても、掃除機とモップを強制的に最後に掃除させる。つまり、掃除機がバスルームの汚れを家の他の場所まで持って行ってしまうことがない。更に、アプリを使って家中のナビゲーション・ルートを手動で選択することもできる。
その他のソフトウェアの改良点としては、Roomba Combo J9+がモップがけの際にキッチンなど家の特定の場所を何度も通過するようにするSmartScrub機能がある。このような場所では、汚れやシミを除去するためにスクラブ力がアップする。また、この機能は逆方向にも働き、フローリングなどを保護するために、掃除機はより清潔な場所ではこすり洗いの回数を減らしてくれる。
Roomba J9+とRoomba Combo J9+は、まずは米国で本日から発売となる。価格は掃除機のみのJ9+は900ドル、Combo J9+は1400ドル。日本での導入に関してはまだ明らかにされていない。
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