ティーンエイジャーに人気があるにも関わらず、RobloxがPlayStationで利用できないのは、Sonyが不適切なコンテンツが子ども達にもたらされることを懸念したからのようだ。
この事実は、FTCによるMicrosoftのActivision Blizzard買収の差し止め請求訴訟の中で明らかになった。Sony Interactive Entertainmentの社長兼CEOであるJim Ryan氏は2022年初めに投資家に対し、PlayStationをプレイする子ども達への影響に対する過剰な警戒が、Robloxの導入を見送っている理由であるとしている。「歴史的に、PlayStationで遊ぶ子供たちの数が多いため、子供たちを悪用する可能性のあるものに開放することに関しては、非常に慎重になってきました」と、Ryan氏は語った。
しかし、PlayStationでのRoblox対応を望む投資家に対しては、楽観的な見方を示してもいる。「しかし、ここ2、3年の間に、我々はこれらの方針を見直して、少し緩和しました。私たちはあまりにも長い間保守的でしたが、現在Robloxの人々と関わっています。状況が変わることを願っています」。
ただし、1年以上前のコメントにもかかわらず、RobloxはまだPlayStationコンソールには対応していない。ユーザーが作成したコンテンツを作成、共有、プレイできるこの人気タイトルは、Xbox、iOS、Android、Windows、macOSで利用可能だ。任天堂はRobloxがSwitchで利用できないことについてコメントしていないが、任天堂も歴史的に、不適切なコンテンツを子どもたちに与えないよう慎重な面も持っており、その姿勢はSony以上である事が原因と考えられる。
Robloxは2021年にコンテンツレーティングシステムを導入し、親が子供がプレイするユーザー作成ゲームをより適切に管理できるようにした。同プラットフォームの1日の利用者の半数以上が13歳未満である。性行為や違法薬物、悪態をつくようなコンテンツは禁止されているが、ユーザーが作成したタイトルでルール違反のコンテンツがモデレーションをすり抜けることもある。さらにRobloxは、17歳以上のプレイヤーを対象としたコンテンツの配信を許可するなど、ユーザーの成長に合わせてユーザーの囲い込みを図っている。同社によると、17歳から24歳の年齢層が現在最も急成長しているという。
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