Appleは、本日開催されたWWDC 2023において、「macOS 14 Sonoma」をデビューさせた。新たなmacOSでは、ウィジェット、新しいスクリーンセーバー、メッセージの改善、ゲームモードなどが搭載されるという。
macOS 14 Sonomaは、新しい要素の追加よりも、パフォーマンスを向上させることに主眼が置かれて開発されたようだ。
AppleのCraig Federighi氏は、「macOSはMacの心臓部であり、Appleシリコンによって、Macのラインナップはかつてないほど強化されました。次のリリースでは、あなたがより多くのことを成し遂げられるようにすることに焦点を当てました」と説明する。
macOS Sonomaには、デスクトップに設定された壁紙に応じて色を変えることができる、再設計されたデスクトップ・ウィジェットが搭載されている。また、最新のアップデートでは、ウィジェットピッカーのUIが刷新され、iPhoneに保存されているウィジェットにもアクセスできるようになっている。
macOS 14の新しいウィジェットはインタラクティブになり、例えば、リマインダーのチェックオフ、メディアの再生/一時停止、スマートホームのコントロールへのアクセスなどをデスクトップから直接行うことが可能だ。
さらに、ユーザーがデスクトップ上でアプリケーションを操作しているときに、ウィジェットがバックグラウンドにフェードアウトすることも可能となった。また、AppleはmacOS 14に新しいスローモーションのスクリーンセーバーを追加し、ユーザーが壁紙として設定することもできるようにしている。
ゲーマーにとって便利なのは、macOS 14の新しい「ゲームモード」だ。これを利用すると、AirPodsのオーディオ遅延を減らし、”ゲームがCPUとGPUで最も優先される”ようになり、より快適なゲーム体験が得られるという。Appleによると、このモードはすべてのMacゲームで動作可能で、XboxとPlayStationのコントローラーのBluetoothサンプリングレートを2倍にして入力レイテンシーを減らすことができるとのことだ。また、基調講演のライブストリームでは、日本のビデオゲームデザイナーである小島秀夫氏が登場し、「Death Stranding:Director’s CutがmacOSで登場することを明らかにした。
ビデオ会議機能といえば、macOS 14には、ビデオ通話中に共有するコンテンツの上にユーザーを乗せる、新しいプレゼンターオーバーレイエフェクトが搭載されている。また、風船、紙吹雪、ハートなどのリアクションで、自分の気持ちをビデオで共有することも出来る様になった。
Safariのブラウジング体験は、ブラウザープロファイルの追加によって改善された。これにより、各ユーザーは、Cookie、履歴、拡張機能、タブグループなどを個別に管理し、自分だけの空間を持つことが出来る様になっている。
macOS 14 Sonomaは、すべての新機能と変更点とともに今年後半に一般にリリースされる予定だ。開発者向けベータ版は今日から試用可能で、パブリックベータ版は来月に登場する予定だ。
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