大手テック企業は、大量解雇を発表してからわずか数ヶ月/数週間後に外国人労働者の低賃金での雇用を再開しているようだ。
昨年末から、Meta、Amazon、Googleなど、多くの大手テック企業が労働者のかなりの部分を解雇した。その総数は2023年1−3月期で16.8万人とのことだが、新たな報道によると、人員削減を行った企業が、足りなくなった技術職の穴を埋めるために低賃金の外国人従業員を雇うことを計画しているとのことだ。
ジャーナリスト、Lee Fang氏が米国労働省のデータを引用して発表したレポートによると、Googleは米国内で高度に専門化した技術職を埋めるために低賃金で採用したであろう、数十人の外国人労働者のビザ申請を提出しているという。これらの労働者の多くはH1-Bビザを取得している。H-1Bビザは大卒(と同等の学歴、職歴も可)の専門技術者のためのビザだ。
Googleの応募には、ソフトウェア・エンジニア、分析コンサルタント、ユーザー・エクスペリエンス・リサーチャーなどの職務が含まれていた。さらに、自動運転車に特化したGoogleの子会社であるWeimoも、エンジニア職のビザ申請を求めていた。ビザは、その多くが新入社員を対象としたもので、開始日は早くも8月17日だった。
更に、労働省のデータは、Meta、Amazon、Zoom、Salesforce、Microsoftなど、最近大幅なレイオフを実施したさまざまなハイテク大手が、数千人のH1-B外国人労働者ビザを申請していたことを明らかにした。
今回の新規採用は、インドを含むH1-Bビザを持つ数千人の労働者が、米国のレイオフの影響を直接受けているという皮肉な事実を浮き彫りにしている。これらの従業員は、解雇された後、米国に滞在する権利を失ったか、間もなく失うことになる。その一方で、同じ会社のポジションを埋めるために、多くの新しいH1-B申請者が招聘されているのだ。
テクノロジー産業で使用されるビザの申請数は2年連続で急増し、不当な利益を得るためにシステムを操作する者がいるという「深刻な懸念」が生じていると、当局が先月に発表していた。
Huang氏によると、テクノロジー企業はロビイストを雇い、H-1Bビザの発給数を拡大するよう議員やBiden政権に圧力をかけているという。
Metaは、CEOのMark Zuckerbergが米国のハイテク産業の縮小に対応して「効率化の年」と名付けたように、数ヶ月の間に21,000人の従業員を解雇した。Googleは1月に12,000人の従業員を解雇し、Amazonは2回のレイオフを実施し、約27,000人の従業員を解雇している。
Microsoftは1月、全世界で5%近く、1万人分の人員削減を発表した。CEOのSatya Nadellaは、人員削減にもかかわらず、重要な戦略分野での雇用を継続すると強調した。
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