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誰もが聞いたことのある『マリオ』のテーマ曲が米国議会図書館で殿堂入り

(Credit: Nintendo/Illumination Entertainment)

米国議会図書館は、ナショナル・レコーディング・レジストリに登録される25の音源の最新版を発表した。ラインナップには、”Like a Virgin”, “All I Want For Christmas Is You”, “Stairway To Heaven”, “Sweet Dreams (Are Made of This)” など、多くの名曲が揃っているが、その中に近藤浩治氏の『スーパーマリオブラザーズ』のテーマが、ビデオゲーム音楽として初めて登録された。

恐らく誰もが聞いたことがあるであろう、マリオのテーマ音楽は、正式名称を「グラウンドテーマ」といい、議会図書館によれば「おそらく歴史上最も認知度の高いビデオゲームのテーマ」であるという。そのことに異論はないだろう。近藤氏は、日本のジャズフュージョンバンド「T-Square」やラテン音楽からインスピレーションを得て、1985年のオリジナルゲームのためにNintendo Entertainment Systemの5チャンネルサウンドチップに当時のテクノロジーの粋を集めた。

「音楽と効果音に使えるデータ量が極端に少なかったので、当時の音楽とプログラミングの工夫を駆使して、本当に革新的なことをしなければなりませんでした。画面に合わせて、さまざまなジャンルを使いました。ゲームオーバーになったプレイヤーに再挑戦を促すジングルや、ゴール達成を祝福するファンファーレ、残り時間が短くなるとスピードアップする曲などです」と、近藤氏は議会図書館の取材で語る。

自分の作品がナショナル・レコーディング・レジストリに登録されたことを光栄に思うと語った近藤氏は、任天堂作品のために作曲を続けている。最近では、『スーパーマリオブラザーズ・ムービー』で彼の作品を聞くことが出来る。

米国議会図書館には、数百万冊の書籍、録音、写真、新聞、地図、原稿が収蔵されている。数年前からは、すべてのツイートをアーカイブする試みも行われているようだ。なお、今回のナショナル・レコーディング・レジストリには、Carl Saganの著書『Pale Blue Dot』の朗読も殿堂入りしている。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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